GPZ900RーA7 Iさん号エンジンオーバーホール その5

森山です。
GPZ900RーA7 Iさん号エンジンオーバーホール その5

クラッチ系部品です。・・・ベースにするのは・・・左側か右側か・・・共に使えますが
より良い方で組み立てます。結果は左側採用です。
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使用部品はピカピカに掃除します。交換の新品部品は全て点検いたします。
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クラッチ系を組み立てます。
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ジェネレーターチェーン系です。・・・過酷な部品で、ノーメンテですと切れます。
セルスターターの駆動をクランクへ伝える。クランクの駆動をジェネレーターに伝える。
2つの伝達を・・・このサイレントチェーンが受持ちます。・・・
構造上古くなると、スターター駆動時にテンショナーがバタついて異音が発生します。
・・・・各部品を点検し駄目な部品は交換した方が良いです。
そのまま使用すると・・・確率高くサイレントチェーンは切れます。
図の、左側が太いチエーンとダンパーの容量アップした対策品・・・国内仕様はA8から
逆車はA10から(A9かも?)採用されてます。
図の右側は対策前のもの(図はA7)でチェーン細くダンパーも小さい。
ZRX1200の中期からはさらに極太となってます。
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左がA10で右がA7です。・・・A10はチェーンの幅が広いのでスプロケットの幅と
スライダーの幅も広いです。
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カップリング横からの比較です。・・・中に衝撃吸収するゴムが入ってます。
左がA10で右がA7です。A10は径が大きい。
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カップリング正面からの比較です。・・・・左がA10で右がA7です。
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取り出しました、カップリングダンパーの比較です。・・・・左がA10で右がA7です。
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発売から大きな変化のない忍者エンジンですが、各部のプチ対策はされてます。
カップリングダンパーですが・・・ゴム部品ですので消耗品。・・・大量に持ってます。
反対側のジェネレーター側にも使っています。
「忍者オーナーさん・・・ダンパーラバーを、たまには見てやってください。」
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組立てます。・・・これでボアアップエンジンも気持ちよくクランキングできます。
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クラッチ廻り完成。
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カバー装着しまして腰下完成しました。・・・・・残すは腰上です。・・・・つづく。
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by moriyamaeg | 2011-07-20 11:18 | エンジン編

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