GPZ900R Yさん号 エンジンオーバーホール・・・・その4
2011年 09月 11日
最近、エンジン作業ばかりで・・・必然的にネタもエンジンばかりでござるが・・・
日々の作業でござるため、ご勘弁くだされ。・・・そういえば・・
やすしメカのブログ更新はどうしたのだろうか?・・・最近、忙しく・・・やすしメカと、
ろくに口も利いてないような・・今日、居たっけなぁ~?・・そういえば、旅行がどうとか・・・
あっ!チベットから帰ってきたっけ?・・・
GPZ900R Yさん号 エンジンオーバーホール・・・・その4でござる。
前回は、クランク、ミッションをメンテナンスしまして、クランクケースに配置し、
アッパークランクケースとロアクランクケースをドッキング!オイルポンプ廻りを
組立て・・オイルパン装着。ミツションカバー装着まででした。
その後の作業でござる。
クラッチ系組立てます。クラッチハウジングとクラッチハブです。・・・丁寧な操作の為
傷みが少ない。。。クラッチプレートやフリクションプレートの歯による段ツキは極小!
40000km以上走行でこの程度はすごいです。・・・途中で交換したのかなぁ~?
A7以前のエンジンはジェネレーターチェーンとカップリングの容量が小さいので
A8以降の対策品で容量アップでござる。
右が7以前で・・左がA8以降です。
組み付け完了。
クラッチカバー取り付けます。腰下完成!
お次は、腰上でござる。
下準備作業の完了した、シリンダーヘッドです。
ヘッドの冷却パイプ装着穴・・・腐食や何やらでしたが綺麗に研磨いたしました。
これで水漏れ無しでござる。ものすごく腐食したら終わりです。・・・クーラントは適正な
濃度で・・・かつ・・・2年に一回交換してくだされ!
新品での部品交換です。
バルブ、バルブスプリング、ロッカーアーム&シャフトその他・・・組み付けます。
ガイド交換、シートカット、新品部品でのヘッドフルオーバーホルこれで長く乗れますなっ。
シリンダーは0.5mmオーバーサイズピストンでボーリングでござる。
ピストンの組立てでござる。
シリンダー&シリンダーヘッド装着し・・・
ここまでくれば・・・後もう少し・・・
カムシャフトです。
上が40000km走行のカム。下が新品カムでござる。
40000km走行のカム山です。
焼き付きで・・・終わっており、リフト量も減ってます。
暖機を行い。長期保管はせずコンスタントに乗る。・・・もっとも良い薬は、
超高級オイル使用で常用回転域は4000RPM以上!交換は2500Km走行毎です。
オイル粘度は5-50Wか10-50Wがベストですね。
忍者は、長時間の市街地走行や渋滞路はなるべく避けた方が良いですな。・・・また、
たまにしか乗らなかったり(ドライスタート)での磨耗や長期間乗らない時の錆び発生も
気になります。・・・その対策に有効な添加剤がござります。常時お店に置いてあります。
伊原か森山までお問い合わせ下され。・・・この商品はエンジンに最高ですぞっ!
新旧の違いは?・・・・・
A7の古いカムシャフトのINマークは凸字でござる。
新しいカムシャフトのINマークは凹字でござる。
カムシャフト・・無事、装着&調整完了です。
・・・もちろん、カムチェーンと3箇所のガイドも全て新品です。・・そして・・・
チェーンのバタツキを押さえ正確なバルブタイミングを得る!適正なテンションでチェーンの寿命を
伸ばす!。。。調整も簡単で、定番となりました。当店、マニュアルカムチェーンテンショナー装着です。
チェーンのガラガラ音で悩んでおられる方・・・是非装着してみてください!
本日、ここまで・・・・次回は、電装品と冷却系部品の装着・・・・いよいよエンジン搭載でござるぞ。
その5へ、つづく。