kawasaki Z1 のエンジンオーバーホールでござる。その4
2012年 01月 31日
GS750とZ1とZZR1100Cのオーバーホルを同時進行しておりますが・・・
明日からZ1000Jのエンジンオーバーホールも参戦でござり・・・
ブログのアップがややこしい事になりそうでござる。・・・ので、抜粋してレポートですなっ。
シリンダーヘッドからバルブ廻り外しました。
カーボン堆積してます。・・・硬いカーボンでござる。
吸気バルブです。・・・積ってますなぁ~。
このバルブは特に白い・・・あたりの位置も上過ぎ・・・
排気バルブですが、・・・焼け過ぎて真っ白でござる。・・オイルも燃え尽きる超希薄でござる。
キャブも今一。エンジンも今一・・・調子悪いはずでござる。
・・・手で振った感じでも超アウト!・・・測定するまでも無く、ものすごく減ってます。・・・簡単に、
バルブとガイドのガタ(クリアランス)をカワサキ・サービスマニュアル式簡易測定します。
ゲージ側に押したところを0mmにします。・・・そこから・・・
反対側に引きますと・・・ガタの大きさが分かります。吸気側は、0.22mmで限界です。
排気側です。・・・押したところの0mmから・・・・引きますと・・・・
0.50mmを過ぎ・・・・さらに・・・
0.90mmを過ぎ・・・・なんと・・・
ダイアルゲージ1回転オーバーの・・・・1.15mmで止りました。・・・唖然。
・・・ガタの範囲こえてますなっ。
カーボンを除去いたしました。・・・毎度の事ですが・・・疲れます。
落したカーボンの山。
吸気側です。・・・・当時物の・・・ガイドは銅です。
排気側です
その昔、ヘッドの・・・シートカットだけしたのか?・・・あたり幅が異常に狭い・・・0.5mm以下・・
新車時の標準幅は1.0mm前後で・・・距離が進めば・・・磨耗し幅広くなります。・・・
ガスケットの状況から・・・作業は大昔のようです。・・作業は海の向こうでしょうなっ。
これからシリンダーヘッドのオーバーホール・・・
IN,EXガイドとIN,EXバルブを交換しシートはやり直しまする。
左は、組み立作業中のGS750用、純正STDピストン。・・・
右は、Z1に使用します純正0.50mmオーバーサイズピストンで、これからボーリングでござる。
クランクシャフトは程度良し(抜群!)合格スタンプの通りですなっ。
小胆部の傷などもなく、振れも0.018mmでござった。・・・ホッと一安心。
これから・・・セルモーター締め付けボルトの折れ込み修理。・・・・それと・・・
ジェネレーターカバーの取り付けねじ穴・・・ダウェルピンの穴でもある。
見た感じ、大昔に折れ込んで、作業断念の模様。・・(ネジの頭だけカバーに接着されてました。)
のぞきこむと・・・様子がおかしい・・・「いずれにしても修理でござる。」・・・・・・続く。