ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2

森山です。
ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。
始動性も悪く、当時もののくたびれたエンジンでござりましたので・・・
オーバーホール決意でござりっ!
CBXもCBRも・・・古い車輛なので早めの対処(オーバーホール)が必要でござる。
「動いているうちがやりどきです!」






ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22444283.jpg
ロッカーアームでござる。・・・左右分割いたしており・・・
低回転~中回転までは手前のロッカーのみ作動でござる。(2バルブ作動。)
中回転~高回転になりますと・・・8500RPMで電気式ソレノイドバルブが作動し、
オイル通路が開きまして、手前のロッカーアーム内に一気にオイルが流れ込みます・・・
すると、手前のロッカーアーム内部にあるプランジャーシャフトが油圧で飛び出し・・・
奥のロッカーアームの穴にプランジャーシャフトが入り込み・・・
奥のロッカーアームも作動致す仕組みでござる。(4バルブ作動。)









ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22461719.jpg
カムシャフトでござる。・・・・INもEXもご覧のように・・・・摩耗致しておりました。











ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22464272.jpg
さて、分解いたしますかぁ~。
シリンダーヘッド外し・・・シリンダー外し・・・・ピストン外し・・・











ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22471592.jpg
出てきた・・・コンロッド小端部・・・
見事に焼き付きです。
No1、No2、No4の小端部は図のようにガリガリでござり・・・ピストンピンもガリガリっ。











ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22473467.jpg
そして、No3ですが・・・・ものすごく焼き付いておりますっ。「こりゃダメだ!」












ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22475493.jpg
ガタガタでござる。
・・・・上方のこの位置から下げます・・・と、









ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22481316.jpg
ほら、大きな隙間でござりっ。・・・・かなり削れてますなぁ~。










ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22495812.jpg
この大きな摩耗によりピストンはガタ付きながら動いてましたので・・・・
通常は減らない軸方向が摩耗でござる。
バタつくピストンでござり、オイルリングも性能発揮できずでのオイル上がりっ。










ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22501487.jpg
てな、ブロー寸前のエンジンでござる。・・・・











ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22504759.jpg
エンジン降ろし・・・・・お次は、腰下の分解点検でござる。











ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22511770.jpg
クランクケース分割いたしまして、出てきたクランクメタルでござる。
・・・・「うわぁ~!終わってる!」








ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22513616.jpg
焼き付いて・・・メタル溶けちゃってます!










ホンダCBR400Fエンジンオーバーホールでござる。その2_a0163159_22515457.jpg
クランクもコンロッドもご臨終でござる。
シリンダー、ピストン、カム、バルブ廻りも状態が悪いし・・・
このエンジンは、やめましょうかっ。
1983年当時、初期型エンジンはコンロッド小端部の焼き付きが多発でござりましたが・・・
このエンジンは後期型エンジンで対策型なのですが焼き付いてます。・・・
・・・「こりゃ、歴代オーナー達の・・・オイル管理、悪しでござるなっ。」
・・・つづく。







by moriyamaeg | 2014-08-26 22:09 | エンジン編

モリヤマエンジニアリングの日常を投稿してます


by moriyamaeg