GPZ900R・S殿号のエンジンオーバーホール その1
2016年 10月 21日
エンジンオーバーホールも様々でござり・・・
エンジン内部の程度は、乗り方・取扱い・使用用途・走行距離・オイル管理・
セッテイングや各調整の良し悪し・補機類のメンテナンス問題・長期間の放置・
保管場所・その他・・・各要因で大きく変化致すもの・・・
エンジン分解し各部品を点検測定して正確な程度がわかるのでござる。
時間がかかりましたが、S殿のGPZ900R完成でござりました♪。
・・・車体からエンジン降ろし、お掃除いたし、これから分解開始の図。
測定いたすと・・・
減ってはおり熱処理の層もあと少し、ロッカーアームも同様でござる。
正確なトータル走行距離は中古部品投入の為不明ですが・・・
多分、各部品の状況から見て35000kmから40000kmでしょうなっ。
若き日の忍者はサーキット走行使用でもござり・・・
過酷な日々をおくってきたエンジンでして・・・
走行約45000kmあたりで、ピストンとバルブが激突しエンジンブロー!
バルブだけでなくヘッド、ピストン、クランク系までアウトでござり・・・
部品取りのドナーエンジン用意いたして修理をいたした車両とのことです。
クランクから上は全てドナーエンジンの部品を移植のもよう。
現在も峠使用メインでござり、やはり過酷な日々は続いて・・・
ブローから約20000km走行・・・ドナーエンジンの走行距離が不明でして
腰上のトータル走行距離も不明でござる。
腰下のケース系・ミッション系・クラッチ系等部品は新車からのもので
走行66000kmでござる。・・・・66000km過酷な走行がつづき、
最近ミツション系のトラブル発生でのオーバーホール決意でござりました。
シリンダーヘッド前方(エキゾースト側)に事故の衝撃でのクラックがござり、
ず~っとオイル漏れ発生・・・
液状ガスケット等を盛り盛りですが・・・現状漏れておりますっ。
溶接修理いたそうかと思いましたが・・・クラックの位置が悪く
溶接修理では結果が今一な場所なので・・・
程度良好なドナーヘッドを用意いたしますかっ。
点火系、キャブレター系も点検でござるなぁ~。
今回、ボーリングいたしますが・・・実に困った事に・・・
純正オーバーサイズピストンは販売終了でござりっ。
おかしな部分もござり・・・各部確認いたしながら分解っ。
クランクケースもアウトでござり・・・残念ですっ。
・・・つづく