森山です。

先日のつづきです。、エンジンオーバーホール、K氏のZRX1200Rいよいよ分解です。

このエンジンは、GPZ900Rエンジンの進化版です。

似てますが、かなり違います。なにが?・・・・多すぎて説明大変なので比較やめます。

比較は、暇な時にまとめておきます。

エンジン進化は、GPZ900R-GPZ1000RX-ZX10-ZZR1100C-ZZR1100D-

GPZ1100-ZRX1100-ZZR1200-ZRX1200-ZRX1200DAEGです。今も進化中。

さすがカワサキ!進化させるのがうまい・・・DUCATIのエンジン進化もうまい。

歴史を感じつつ、よくぞここまで、・・・今後どう進化する、GPZ900R系エンジン。

国産で、こんなエンジンは、今まで無い・・・スズキの油冷エンジンはこの前終わったし、

                  頑張れカワサキ!

拙者、この進化が大好きです。、ベースエンジンンを大切にしているから?、開発費などの

コストダウンかもしれぬが、それはメーカーのこと・・・・

エンジンチューニングをしている者にとっては・・・メーカーがチューニングする手法を、

ただで見れるのは非常にありがたいことです。・・・・個人では、メーカーのような

開発コスト等などは絶対にかけられないからです。

ただのロングセラーではだめ、進化しつづけるロングセラーでなければならない。



それでは分解でござる。

エンジン右側で、クラッチ全て分解終了!各ベアリングとクラッチ板とジェネレータチェーン系
は交換である。・・・・それにしてもみごとにピカピカ・・・きれいである。
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エンジン左側で、パルサー、ミッションカバーなど分解終了。
これまたピカピカである。・・・・でもカムチェーン系は、だらだらで全て交換です。
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気になるヘッドでござる。・・・カムは何ともない!
拙者、ちと目が見えぬ・・・老眼鏡かけてもう一度のぞきこむ。 おー  
さすが忍者系エンジン!・・・しっかりと焼き付いておるではないか!・・・やはり血は争えぬ!
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カムを外して、ロッカーアーム確認!シングルスプリング&ローカムなのに・・・死んでおる。
これは大変じゃ、オーナーK氏に連絡じゃ!・・・・電話の先で、死んだふりをしておるK氏。
かなり高額なので、このまま使用して20000km使いそれから交換しましょうか?
あまりのショックに笑いながら泣きながら・・・・それ、それ、交換、交換希望!交換しといて!
・・・・拙者、その気持ち、痛いほどわかるでござる。
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ヘッドを外し、確認!汚い。
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シリンダー&ピストントップを、確認!・・・・とりあえず汚い。
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このシリンダーは、メッキアルミシリンダーです。軽くて、しかも耐磨耗性に優れる。
ピストンと同じアルミ材なので熱膨張率の差が小さくて優秀・・・・900Rにも欲しい。
よく見ると4つのスカートつなげてあります。・・・やはりアルミ製・・・鉄より弱いのであろう?
コスト?つなげて鋳型シンプル化・・・まあなんでもよいでござる。この部分メーカーの仕事。
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ピストンです。トップのカーボンが、やや噛み込んでおる。・・・径は79mm・・でかい。
今回、ピストン、リング、ピン交換します。
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コンロッドです。きれいでござる。
クランクケースはこのあたりが今までと大きく違うのです。シリンダーピッチが
広く、スタットボルト位置もそれに合わせて広くなり、1100までとは、別物となりました。
ある意味残念でござる。・・・同じなら楽しいことが出来たのに・・・
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腰下分解で、オイルパン側からの図。
オイルパン内もすごくきれいで、異物も何も無い。・・・・・やはり一番高いオイルを、
早めに交換する作戦は、いいです。それでも減るものは減りますが、減ってはならない
ものは減ってません。・・・安いオイルは、全て減り、直せるものも直せなくなります。
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クランクケース、パカッ!ミッションは5速です。クランクはトルク仕様なので重いです。
ストロークは歴代最長です。レスポンスは、期待できないです。
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クランク&コンロッドです。見るからに重そう・・・重いです。でも丈夫です。
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コンロッドです。・・・・浸炭焼入れで、めちゃ硬く丈夫なコンロッドです。
でもストロークの割りに短足でござる。・・・・・忍者系エンジンの最大の欠点でござり、
使いまわしエンジンの悲しい運命でござる。専用エンジンのコンロッドのすばらしさったら
ありゃしない。高回転高出力に合うクランクとコンロッド・・・・欲しい・・・15000rpmOKな。
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ヘッド燃焼室でござる。汚いが・・・よくは燃えておる・・でも、ぶっ飛ばしてカーボン飛ばした
方が良さそうです。・・・・もこもこ40000kmオーバーの堆積物です。
堆積してからぶっ飛ばす?・・カーボン塊がぽろりと落ちて・・・噛み込む・・よくないです。
やはり普段から回すことですが、だめなら20000kmごとにヘッド開けましよう。
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バルブ外したところ。ポートも、もこもこ気味。
今回は全てのカーボン落とし、シートカット、バルブ、ガイド、ステムシール、交換
します。リフレッシュ!・・・・カーボン落としは、なかなか面倒でござる。
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外したバルブです。同じくもこもこ・・・このもこもこ取るだけでパワーアップします。
もこもこってなんだ・・・堆積物のことであろう。
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最後にロツカーアームでござる。16個使いかなり軽い・・・ZX10,ZZR1100からの
贈り物で、ZRXには必要ない代物でござる。・・・・これも進化?これは使い廻しのオーバー
クオリティーでござる。・・・しかし高回転仕様にいじる時にはただ同然で最強の武器となりおる。
今回の様に交換となると16個は痛いでござる。900Rは8個ですみおるが重いし、レバー比も・・・
このロッカーの方が高性能!いいなー軽いの。
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Kさん
点検測定終了し、全必要パーツ揃いました。加工があと少しです。
もうすぐ組み立てですよ。・・・・・CB750Fcの組み立ての後くらいですが、
いましばらくお待ちください。
# by moriyamaeg | 2010-03-14 02:51 | エンジン編 | Trackback | Comments(3)
森山です。

バイクも人間も同じ早期発見早期治療ですね。早い方が安上がりです。
予防策を実行すればただみたいなものです。・・・その予防策をみな知らず実行せず、
そして手遅れとなりバイクが死んでゆくのです。バイクも生きるためのコストが必要です。
あまりに何もせずだと早死にします。たまには風呂に入れ、うまい飯を食べさせてください。
カバー掛けられ数ヶ月放置では・・・あまりにかわいそうですね。


今回はキャブレターメンテナンスです。
先日エンジンメンテナンスいたした国内ニンジャA11殿号のつづきでござる。
拙者、キャブセッティングも依頼されており各部点検しておりまする。・・・・キャブを外し、
キャブドレーン緩めガソリンを抜くと、そこには・・・黒いつぶつぶが、おるではないか。
つぶつぶに磁石を近づけると引っ付く・・・・残念な事にガソリンタンクも病に犯されておる。
臭いものにふたをする!ではなく臭いものは元から絶たねばならぬ!でござる。


この錆は、ガソリンタンクからのものでストレーナの網の目を通過して降りてきた錆の粉末
です。かなり細かいものから、大きいものまであります。・・・この錆なかなかの曲者で、
細かいものは各ポートに詰まり、大きいものはオーバーフローをよび・・・
てな訳で今回タンク錆とり&キャブメンテナンスとなりました。
ひどい錆の場合はタンク交換です。
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エアークリナーボックス左側のエアーフィルターキャップです。
外周のスポンジがボロボロで、本体も反り返ってます。・・・・交換します。
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エアーフィルターはK&Nです。
これもパッキンがのびのびで、まともに装着できずエアーリーク・・・
隙間からホコリばしばし侵入しており・・・最低でござった。
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スロットルヴァルブ・・・スロットルバルブです。
黒いカーボンよごれはありますが、程度良好です。もつと真っ黒なキャブも多いです。
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フロートです。ややガソリン染みありますがまだ使えます。
あと5年位は大丈夫?フロートヴァルブ・・・バルブもOK!
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キャブから外した各ジェット類です。ジェットニードル以外は銅で出来ており
乗ってないと緑色に腐っております。
今回は薄汚れて、スロージェット系はカーボンだらけでした。
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クリーニングしました。この後一つづつ点検し、だめなものは、即交換です。
これらは1000分の1単位で管理されております。・・・・・が、意外とダメなものもあります。
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スライドバルブです。すり傷ありますが、京浜CVKはこんなかんじに磨耗します。
段つき磨耗がひどくなつたら交換です。しかしキャブボディー側も減りますので、
点検してみます。・・・だめならキャブAssy交換です。・・・めちゃ高い!
今回は厚みもまだあり、極度の段つきもなくOKでした。
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ダイヤフラムです。この膜で負圧をキャッチするのです。破れるとバルブが開かずパワー
無しです。・・・・YAMAHAのVmaxがよく破けてました。さらにキャブジョイントもびりびり
切れます。Vmaxは、インシュレーターバンドを強く締めてはならぬでござる。シリコン成分
多いのか!でござる。
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点検、測定、清掃、終了!キャブボディーです。ひどい場合は、全バラでオーバーホールです。
ボディーの程度は良好でした。
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これは、チョークバルブで、きれいに清掃です。これまた程度良好。
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チョークバルブ組み付けです。・・・・・いやー風呂の後は気持ちよいな!
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その他もろもろ点検、確認、測定、組み付け&調整しまして、完成です。
この後やっとセッティングに移れます。キャブに問題を抱えたままではセッティングがうまく
いかないばかりか時間の無駄にもなります。
DYNOJETのジェットニードル測定中の図でござる。
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さすがアメリカンずれずれでござる。磨り減っての寸法ではござらぬ。
ストレート径で擦れないところも計測しておる。・・・・1000分の5の差・・・
made in japan だと1000分の2くらい・・・でも3とか4もある・・ロットによるズレが大きい。
今回、たまたま2ペアでほぼ同じなので1-4と2-3で組めば好都合である。
その理由は長くなるのでまた後日。
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キャブメンテ完成です。同時にタンクのメンテ、部品交換もやりました。
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車体取り付けして、いよいよセッティング!・・・・・実はまだでござる。
カムシャフト、ロッカーアーム、カムチェーン等など新品なので慣らし運転があるのです。
まだ全開できないので,慣らし運転する為の低速域セッティングをしておきます。
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同調&CO調整中の図。
これは4気筒同じ負圧で良しでござった。バイクによってはずらすこともある。・・・ずれた
ほうがベスト。・・・ホンダVFR800など各気筒の負圧指定があり、数値はばらばらでござる。
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本日ここまでです。慣らしは1000Km
がんばってください。くれぐれも2000から3000rpm以下での長時間低速運転だめですよ。
また5000rpm以上は禁止です。
考えながら走ると危険なので2000から4000rpmをまんべんなく使い峠道を走ってください。
それでは、おやすみなさい。
# by moriyamaeg | 2010-03-13 03:14 | キャブ編 | Trackback | Comments(2)

雨対策


伊原です。横浜は雪が積もりはじめました。早く帰らねば・・・

最近、雨が多いですね。バイクを外に保管されてる方は要注意です。



a0163159_21264896.jpgこれはとあるバイクのタンクキャップです。
給油口が錆びてますね。中も錆びてる事は言うまでもありません。
放っておけばいつかは穴が開いてしまうし、キャブにまわればオーバーフローです。
錆びてしまったら錆取りかタンク交換ですが、問題は錆取りです。

一つは、一度錆びると錆取りをしても錆びやすくなります。
樹脂のコーティングを流し込む手もありますが、二度目は錆取り出来なくなります。

二つめは、ひどい錆はとりきれません。タンクは合わせ部分がありますので、なかなかそのすき間まではとりきれないのです。

三つ目は、錆でもってた薄い部分が、錆取りにより穴が開く可能性があります。(ZZ-R等はよく開きます)

新品タンクが買えればそれが一番ですね。そして二度と錆びさせないことです。


a0163159_21474729.jpgなぜ錆びたか?

結露なども原因ではありますが、一番は水の侵入です。
画像は同じ車両ですが、タンクのパイプの下に水滴がついてます。
このパイプは給油口の横(一段低くなっている)に入口があり、タンクに水が入らないように排出するためのものです。
このパイプがごみで詰まると、タンクキャップのまわりが水浸しになり、水がタンクに侵入します。
画像は、詰まったパイプを通した直後です。パイプに溜まっていた水が出てきました。
キャップの程度が良ければそこまで侵入しませんが、完全ではありません。古いキャップだとガンガンはいります。




錆取り後、または新品タンクにしたらどう対処するか?


答えはカンタン!入らないようにすればいいんです。
タンクキャップを定期的に交換し、水路を掃除しましょう。そして、
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このように水が入らないように、タンクにカバーをかけておきましょう。(外保管時)


NINJAもそうですが、長く付き合いたいバイクは新品タンクや純正部品を買っておきましょう。生産終了すると二度と買えませんからね!
# by moriyamaeg | 2010-03-09 22:32 | 整備編 | Trackback | Comments(4)

バッチリ車検 その3


a0163159_18365679.jpg伊原です。今日はRまわりです。

まずはホイールを外します。
フロントで紹介しましたので、ホイールは省きます。
ベアリング・ハブダンパー等、消耗部品を点検・清掃・給油します。

続いてサスリンク・スイングアーム外します。
センターアップマフラーはちょっと脱着が面倒ですね。







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外したリンク・シャフトです。やはりほぼドライでした。


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↑スイングアーム・ピボットシャフトです。            ↑ピボットシャフトのスリーブ内側です。
残念ながら錆びてました・・・                   シャフトの錆び部分がやはり錆びてます。


新車時にバラしてグリスを詰めておけば錆びることもないし、良いグリスを使えばベアリングだって長持ちします。何より動きが違いますからね!



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←↓錆は万病の元!
リンク共にきっちり掃除しました。

最近のリンク用ニードルベアリングは無給油タイプが多いです。
ニードルの間に固形のグリス(熱で溶けるワックスみたいな)が詰まってます。

なかなか優秀ですね。画像ありませんけど・・・

もちろんスペシャルグリスで組みました。




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→スイングアームピボットのベアリングです。
申し訳程度のグリスが劣化してますね。
しっかり拭き取ってグリスをすき間無くつめましょう!






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←搭載状態で手の入りにくい場所も掃除しました。
ついでに薄くシリコン系のスプレーをひいておきました。
ドライだとすぐに下地が錆びますからね!





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→ピボットシャフトを通しました。ここでもひと手間!
シャフトにはもちろんグリスをつけますが、フレームとのすき間にも通した後でグリスを付けます。
水の侵入を少しでも防ぎたい!






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↑組上がりました!奥までピカピカで気持ちがいいですね!


次に配線等もチェックします。ステム付近、配線が噛み込んでいないか・・・
問題なければカプラーにグリスを詰めましょう。水の侵入防止と、腐食による接触不良防止です。



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→スターターリレーのカプラー部です。負荷の大きい所は画像の様に腐食しやすいです。放っておけば接触不良→エンジン不動となります。磨いてグリス攻撃です!











主要な内容はこんなところです。他にも、可動部の給油や増し締め・各部の点検等ありますが、キリが無いのでこのへんで。真面目にやると一日じゃ車検整備は終わりません。


車検が近い方、お待ちしてます!車種は何でもOKですよー!
# by moriyamaeg | 2010-03-08 20:04 | 整備編 | Trackback | Comments(4)
本日モリヤマです。

今回は、国内忍者A11殿のGPZ900Rでござる。

このごろ長年の無理がたたり・・・・心の臓が少々つらく・・・異音発生しておるではないか!

直ぐに、まち医者に診せねばならぬ。おぬし早よ戸板持ってこぬか!

ようやくブログアップです。いろいろ追加事項があり遅くなりましたが、これで完治です!!


症状は、現在38000km走行しており、あちらこちらからの異音修理です。

忍者は、さすがに38000km走行だと何かしら音は出てきます。これを放っておくと大変な事に

なります。・・・今までに無い音がしたら赤信号です。すみやかに点検しましよう。

よく言われるのが、カワサキ車だから音はこんなものです。とか、この音はみんなしてますよ。

・・だから良し・・・・そんなことはありません。カワサキだってちやんとメンテナンスしていれば異音

は、しません。・・・・静かなホンダよりは少し音がありますが。メカノイズであり異音ではないです。

カワサキは、音の質で問題ありなしが判断できます。

設計が問題なければちやんと直ります。問題あれば直りません。生産工程での精度不良等であれば

返品交換してもらえばいいのです。

それでもだめな部分は・・・拙者が対策するしかないでござる


普段からできる一番の薬は、そのエンジンに合った一番高いオイルで早めに交換することです。

まじめに作ったオイルほど生産コストがかかり高いですが、絶対に性能はいいです。

まじめに作った!それが重要。そして儲け主義でないことです。・・これを一番高いオイルと呼びます。

ふまじめに作った儲け主義!・・・高い安い関係なく、これを一番安いオイルとよびます。

今までエンジンオーバーホールしてきて言えるのは、エンジンに合った一番高いオイルで早めに

交換してきたエンジンが、最も状態がいいです。   鉱物より化学合成・・・よりエステール・・


乗り方は、楽しみ方なので二の次です。飛ばす人にのんびり走れ。とか、のんびりの人に飛ばして

走れ。とか・・・・危険だしおもしろくない・・・・だから乗り方は絶対ベストにはできない。・・・でも

GPZ900Rは、のんびり走りすぎるとエンジにダメージが有ります。飛ばしたほうが調子いい!

当然、乱暴な乗り方はだめです。各部いたわりながら飛ばすのです。


形あるもの、いつか壊れる。ですが手入れすれば長くもちます。・・・当然お金は掛かりますけど。




それでは、GPZ900Rエンジン異音メンテナンスのはじまりです。
異音の場所はヘッド付近、エンジン左側面、エンジン右下側付近からでした。
いろんな所からいろんな音がしています。マフラーもうるさいので大変です。
ボーボー、ガシャガシャ、 コンコンカンカン、 チキチキ、 チェケラッチョ・・・こんな音です。
マフラー、カムチェーン、ジェネレータチェーン、カムシャフト、その他色々・・・こんな所です。

GPZ900R A11国内仕様、エンジン異音修理車両!きれいな忍者です。
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今回交換する部品達です。・・・これで終われば安かったのですが・・・・
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がーん!・・・・やはり、カムシャフト&ロッカーアームは、ご臨終でした。
追加注文でヨーロッパ・フルパワーカムシャフト&対策ロッカーアームでござります!
部品代は高くなりましたが、得られるものも大きいので・・・有りでしょう。
本当はバルブスプリングも交換したいのですが、次回のエンジンフルオーバーホールで、
交換する事になりました。・・・やっぱり新品は気持ちいいですねー。
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拙者、新品のカムシャフトをそのまま組み付けせぬ。ただの組み付けでは芸がない!!
モリワキ式組み付け手法!名付けて、モリヤマ式組み付け手法でござる。・・・これで、
なじみ性&耐久性アップ!ロッカーアーム8個も全て加工します。・・・なにげに大変です。
左が加工済み、右が加工前・・・新車からやればすごくよいのですがそれは無理ですね・・もう
忍者の新車が無い!残念。
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先に、ジェネレータチェーン系、各パーツ交換します。当然の事ながら各部点検もバッチリです。
すぐ後ろのクラッチも確認。クラッチハウジングとバランサーからのわずかな異音はそのまま
で、次回オーバーホール時に交換します。バランサーのギアバックラッシュの調整はしました。
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いよいよヘッド廻りです。ヘッドカバーをはぐると・・・やはり
INカムシャフト&ロッカーアームご臨終の図でござる。・・・10台中9台は、悲しきでござる。
拙者、そのうち対策考えます。
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EXカムシャフト&ロッカーアームご臨終でござった。・・・10台中6台ご臨終である。
遅かれ早かれ、結局交換の道をあゆむのであれば、こうなった方が諦めがつく。
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その次は・・これ、カムチェーンでござり・・・・これまた最低でござった。
エンジン調子いい。エンジン調子わるい。・・・これは簡単で誰でもわかります。
しかし、調子良いけど、中は悪いという問題は,気付きにくいので突然のエンジンブロー
となります。これがまさしくそれとなります。

指でチェーンを押します。テンションがOKならたるみは小さいはず・・・やばい、かなり移動します。
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指を離すと、ここまで戻る。・・・・最悪のゆるゆるです。・・・・これもまたご臨終。
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ゆるゆるを、まともに張れない純正ラチェット式テンショナー・・これはご臨終ではなく死刑です。
今回は、モリヤマエンジニアリングパーツのマニュアルカムチェーンテンショナーで対策します。
これで完璧となります。 音の問題よりもエンジンブローの回避です。 参考までにGPZ900Rで、
エンジンかけはじめ異音があるが、エンジンあたたまると音が消える・・・これはドラマの始まりです。
あたたまっても音が消えないなら・・・・ドラマ終わり、直ぐに点検&オーバーホールしましょう。
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ゆるゆるで回っていたカムチェーンは、のびのびと育ち
通常より早く伸びてしまいます。・・・・バカテンショナーのせいです。
図はクランクのローターです。1番と4番シリンダーのピストンが上死点にある位置です。
Tマークはトップを意味してます。この時カムの位置を見ると・・・・・
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まず、EX側・・・・カムチェーンが伸びた分だけ遅いバルブタイミングになってます。
ヘッド面にEXのーマークが並ぶはずなのに・・・・・かなりずれてます。
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IN側はさらに、遅れる方にずれてヘッド面に見えない・・・・沈む夕日どころではござらん!
ここまでずれてしまい、しかもゆるゆるチェーンでパワーダウンあたりまえ。それどころか
ブチ回すライダーだとチェーン二重噛みによりチェーン切れで確実にエンジンブローです。
全開時のブローエンジンは、鉄くずにもならないほど激しく壊れます。・・・
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分解前にバルブクリアランスの測定をします。
1番シリンダーのIN側1番バルブクリアランス狭すぎの0.07mm
2番シリンダーのIN側1番バルブクリアランス狭いの0.11mm
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そして交換する部品を外します。これが実作業となります・・・これが一般的な工賃ですが
この時間よりもその前の点検測定、確認の方が時間が掛かるのはあまり知られてません、
さらにパーツの洗浄、ガスケットはがしも同じで・・・・古いエンジンほど大変です。
メーカー工賃は新車で分解、組み立てし、ガスケットはがしも簡単での工数・・適当すぎで
ありえません。ろくな仕事はできません。時間で計算ですが内容も見てもらいたいものですね。
ちなみにカム交換メーカー工数2.5時間です。やりたくないです。・・・何も出来ないから。
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分解したカム廻りです。この後、再使用部品の測定作業をして・・・その後、交換する、
新品部品の確認、測定して・・・・だめなものは返品して。・・・洗って磨いて脱脂して削って・・
本当にばらして組むだけの作業だと早いし安いです。・・・・でもいいものには絶対ならない。
こんなに苦労して同じじゃーうかばれぬぞ。おい!エンジン!聞いておるのか
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組み立てです。ロッカーアーム、カム、その他です。
図はカムをのせて・・・・・・カムジャーナルのすき間の確認測定でござる。
プラスチゲージを乗せて・・よく見るとわかります。この上にキヤップホルダーを
乗せ、規定トルクで締めて又外す。・・・つぶれた幅ですき間の大きさがわかる。
広くても狭くてもだめです。忍者は0.78mmから0.121mmですが・・・・
いろいろありましてなかなかどうして、この幅は何?性能だけではない幅でござる。
この先は・・・企業秘密でないしょでござる。
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カムジャーナルのキズ・・・小     今回の忍者はダメージがあるなー。
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カムジャーナルのキズ・・・中     ボトルキープ安物オイルは全くもってだめですな。・・・
                       安いオイルで早めに変えて・・・死語です。
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カムジャーナルのキズ・・・大     やはりオイル管理ですな。一番の薬、一番高いオイル!
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カムジャーナルのキヤップホルダーをトルクレンチでしめて・・・・またはずして・・・
1ヶ所4回で10ヶ所あるので計40回測定します。今回はやばいのでこうなりました。
あまりひどい時は、ヘッド交換します。・・・・今回はいかに?
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つぶれた幅ですき間確認測定でござる・・・結果、ヘッドは交換しません。
A11さんよかったですね。これからは、一番オイル使って早めに変えてください。
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新品のカム山でござる。きれいです。・・・・いついつまでも
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新兵器でマニア・カムテンと申しやんす。よろしくお願い申し上げます!
これは使える。
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気になるバルタイは、まずEX側です。面に合いました。これが正しい位置。
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IN側です。OK!面に合いました。  これでパワーも出て、かつ壊れないです。
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エンジンメンテナンス完了です。部分修理なのでフルオーバーホールのようにはいきませんが、
何もせずでは、全開では乗れません。・・・のんびりでも全快で走れません。
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最後に交換部品並べてみました。
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この後、この忍者はキャブレターセッティング・・・その前に燃料系のメンテナンスですが
今まで特に大きなメンテナンスしていない車両はいつか絶対にまとめてメンテナンスと
なります。縁の下の力持ち・・・・たまには、おいしいごはん食べさせてください。



やべー・・・また朝です。それではみなさんさようなら。
# by moriyamaeg | 2010-03-08 05:58 | エンジン編 | Trackback | Comments(16)

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