CBX550Fエンジンオーバーホール

最近、エンジン漬けの森山です。

・・・拙者、日に日に油臭くなっておる。
エンジン漬けだと、吐く息までも油臭い・・・まさか・・加齢臭?

本日は、本田技研のCBX550Fです。
車体はフルカスタムで、ダイシンフルカウルでセパハン仕様、シングルシートに
CB400SFフォーク改、CBR600/PVMホイル、ウィリー製スイングアーム、
ロッキードブレーキ、ワンオフマフラー、その他もろもろ原型をとどめていない
ヨーロピアンカフェレーサーです。

今回、フレーム、ホイル、エンジン、外装、・・・ほとんど全てオールペイントです。
ついでにエンジンフルオーバーホール&HRC製CBR用F3キットのクロスミッション、
HRCバックトルクリミッタークラッチキット、ハイカム・・FCRやめてミクニ製
フラットVMキャブレター、HRCオイルクーラー、そのほか山ほど作業です。
気の遠くなる作業です。・・・・作り物もてんこもり・・いつ終わるかわからないです。
儲かるのか、損するのかもわからない・・・やばいCBX550Fです。
・・・生産中止のエンジンオーバーホール部品も多く、すでに8ヶ月経過です。

とりあえずエンジンの一部作業です。
分解は、去年でしたので・・・写真は無いです。

サンドブラスト終了の図です。・・・・このエンジン超軽いです!・・・なぜ?
このエンジンは中身入っておりません。・・・一旦分解し、中身取り出し、再度、形に
してます。絶対に中に砂が入らない様に工夫してます。それからブラスト打ってます。
・・・その理由は、簡単です。
砂がオイルラインに入ったりしたら、形状によつては取りきれず残ってしまうからです。
もし少しでも砂が残っていたら・・・
せっかくオーバーホールしたエンジンにダメージを与えてしまう可能性があるからです。

あと、ケースなどの合わせ面ぎりぎりに強烈にブラストあてられます。・・・ペイントの
乗りがよく剥がれ難い!!ここがブラスト甘いとペイント端から剥がれます。・・下地命!
この部分マスキングだと手加減してしまうところです。マスキングに強く当てると
めくれて、ケース面にブラストがかかってしまいます。・・・エンジン屋としては、残念です。
そんな訳でこうしてます。手間より結果ですね。
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ブラスト後のエンジン分解!エンジン内部きれい!・・・砂のすのじもない!
を目指します。
図は。インテークポート側です。
ポートを塞ぐ為の、ふたです。・・・アルミ製で、ピタリと合う形に製作してます。
液体ガスケットを薄くぬりボルトオン装着・・・完璧です。
CBX550Fエンジンオーバーホール_a0163159_435997.jpg



セルモーター穴用、ドライブシャフト穴用等等・・・・旋盤で削り出し製作します。
無い物は作ります。・・・そして全て塞ぎます。
ブラストは奥のおくまで強力に入ります。それに負けないようにしなければダメです。
中身が無いのでブラスト時のエンジンの向き替えも楽チン!・・きれいにできます。
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分解しますと・・・大成功です。
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CBX550Fのバルブです。べた当たりでガタも大きいので交換です。
しかし生産中止!・・・再使用はしたくないので世界中、探してます。
スペアエンジンもキープしてます。・・・バルブ欲しさに、これから分解です。
いよいよだめなら流用BIGバルブです。・・・そしたらポートも加工&研磨
して・・・・燃焼室も加工して・・・あれこれと・・いやー、楽しくなってきたぞ!
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燃焼室です。バルブ当たり幅2mm以上!さようならです。
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ピストンも生産中止でした。・・・・アメリカで発見!
メタルも同じ・・・アメリカで発見。
バルブも見つかればいいのだが。。。。
本田技研では、もう再販しないとのことでした。・・・オーバーホール部品、何も無い!
本田のバイク、車に乗る人が一人でもいる限り、部品供給しますって言ってたのに!
うそつき!・・・しかしこの景気では仕方ない。
・・・・永久保証も会社が無くなれば意味が無い・・・昭和は、よかったなー。
by moriyamaeg | 2010-04-24 05:47 | エンジン編

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