CBX550Fエンジンオーバーホール
2010年 04月 24日
・・・拙者、日に日に油臭くなっておる。
エンジン漬けだと、吐く息までも油臭い・・・まさか・・加齢臭?
本日は、本田技研のCBX550Fです。
車体はフルカスタムで、ダイシンフルカウルでセパハン仕様、シングルシートに
CB400SFフォーク改、CBR600/PVMホイル、ウィリー製スイングアーム、
ロッキードブレーキ、ワンオフマフラー、その他もろもろ原型をとどめていない
ヨーロピアンカフェレーサーです。
今回、フレーム、ホイル、エンジン、外装、・・・ほとんど全てオールペイントです。
ついでにエンジンフルオーバーホール&HRC製CBR用F3キットのクロスミッション、
HRCバックトルクリミッタークラッチキット、ハイカム・・FCRやめてミクニ製
フラットVMキャブレター、HRCオイルクーラー、そのほか山ほど作業です。
気の遠くなる作業です。・・・・作り物もてんこもり・・いつ終わるかわからないです。
儲かるのか、損するのかもわからない・・・やばいCBX550Fです。
・・・生産中止のエンジンオーバーホール部品も多く、すでに8ヶ月経過です。
とりあえずエンジンの一部作業です。
分解は、去年でしたので・・・写真は無いです。
サンドブラスト終了の図です。・・・・このエンジン超軽いです!・・・なぜ?
このエンジンは中身入っておりません。・・・一旦分解し、中身取り出し、再度、形に
してます。絶対に中に砂が入らない様に工夫してます。それからブラスト打ってます。
・・・その理由は、簡単です。
砂がオイルラインに入ったりしたら、形状によつては取りきれず残ってしまうからです。
もし少しでも砂が残っていたら・・・
せっかくオーバーホールしたエンジンにダメージを与えてしまう可能性があるからです。
あと、ケースなどの合わせ面ぎりぎりに強烈にブラストあてられます。・・・ペイントの
乗りがよく剥がれ難い!!ここがブラスト甘いとペイント端から剥がれます。・・下地命!
この部分マスキングだと手加減してしまうところです。マスキングに強く当てると
めくれて、ケース面にブラストがかかってしまいます。・・・エンジン屋としては、残念です。
そんな訳でこうしてます。手間より結果ですね。
ブラスト後のエンジン分解!エンジン内部きれい!・・・砂のすのじもない!
を目指します。
図は。インテークポート側です。
ポートを塞ぐ為の、ふたです。・・・アルミ製で、ピタリと合う形に製作してます。
液体ガスケットを薄くぬりボルトオン装着・・・完璧です。
セルモーター穴用、ドライブシャフト穴用等等・・・・旋盤で削り出し製作します。
無い物は作ります。・・・そして全て塞ぎます。
ブラストは奥のおくまで強力に入ります。それに負けないようにしなければダメです。
中身が無いのでブラスト時のエンジンの向き替えも楽チン!・・きれいにできます。
分解しますと・・・大成功です。
CBX550Fのバルブです。べた当たりでガタも大きいので交換です。
しかし生産中止!・・・再使用はしたくないので世界中、探してます。
スペアエンジンもキープしてます。・・・バルブ欲しさに、これから分解です。
いよいよだめなら流用BIGバルブです。・・・そしたらポートも加工&研磨
して・・・・燃焼室も加工して・・・あれこれと・・いやー、楽しくなってきたぞ!
燃焼室です。バルブ当たり幅2mm以上!さようならです。
ピストンも生産中止でした。・・・・アメリカで発見!
メタルも同じ・・・アメリカで発見。
バルブも見つかればいいのだが。。。。
本田技研では、もう再販しないとのことでした。・・・オーバーホール部品、何も無い!
本田のバイク、車に乗る人が一人でもいる限り、部品供給しますって言ってたのに!
うそつき!・・・しかしこの景気では仕方ない。
・・・・永久保証も会社が無くなれば意味が無い・・・昭和は、よかったなー。