ZRX1200R A2エンジンフルオーバーホール その3

森山です。

連休も終わり今日から仕事です。
今回の連休はハードでした。2日から4日までRGV250ガンマSPの
エンジンフルオーバーホールその他もろもろ・・・寝ずにやってました。
ラスト日は忍者ミーティングでしたので、なんとか3日でかたずけたかったのです。
足回りだけ次回作業にして何とか完成しました。
そんな連休で、・・・・疲れました。
ガンマのメンテナンスは後日アップします。

それでは、ZRX1200R A2のエンジンフルオーバーホールです。
今回も、時間をかけ入念な作業です。
結果、音も静かでトルクフルな絶好調なエンジンに生まれ変わりました。
さらに長寿命です。
現在Kさん、ニコニコで慣らし運転中かな?

前回は分解点検測定してだめな部品を注文して、各部加工、下準備してまででした。
今回は組み立て、調整です。

クランクシャフトに装着するコンロッドです。
きれいに清掃し、曲がり磨耗など確認します。組み付け時コンロッドボルトは新品に
交換します。ZX10からは、ボルトを伸ばして締結するタイプとなり再使用できません。
クランクも曲がり、磨耗など確認・・・だめなら交換です。
全て浸炭焼入れなので曲がり修正は危険です。・・・・高負荷時折れます。
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コンロッドボルトです。
なんと2種類あります。初期型は上の扇型で、以降は下の形です。・・・対策品か
コストダウンか?・・・コンロッドの穴、座面形状違いますので専用ボルトとなり
互換性はないです。・・・応力均等にしてボルト変形対策か・・・ブロー対策か
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次にミッションオーバーホールです。
アウトプット側の分解の図です。あれこれ点検測定しましてダメな部品交換します。
今回のミッションはなかなか程度いいです。
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アウトプットミッション組み立て完成!ホンダだとカウンターシャフト側です。スズキだと
ドライブシャフト側です。ヤマハはドライブアクスル側です。・・・・?
5速です。ZRXはトルク型エンジンなので5速でいいのです。
ピーキーなエンジンだと6速でクロスレシオが欲しい・・・できれば7速欲しい!
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インプット側です。ホンダだとメインシャフト側です。スズキだとカウンターシャフト・・・なにがなに
やら、ヤマハだとメインアクスル側です。・・・・呼び名がいろいろあり、ややこしい!カワサキの
呼び名が一番わかりやすい、でも一番かっこ悪い・・・
パーツ点数少ないですがこれがカワサキの良いところです。シンプルイズベスト!丈夫な
ミッションです。でも重いですが・・・重工ですから・・
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いんぷっと側・・・完成です。いんぷっと。あうとぷっと・・・・・ぷっぷっぷっ・・と
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オルタネーターシャフト、スターターワンウェイクラッチ・・・カワサキ正式名称スタータモータクラッチ。
分解測定・各部点検して部品交換します。・・・トラブル無い様に、しっかりメンテナンスしました。
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クランクケースのアッパー側です。・・・ぴかぴかですがケース面研粗いです。
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アッパーケースのこの部分に、スタータークラッチが装着されます。
GPZ900RのA7以前は3ローラーで古くなるとスタータークラッチがよく滑ります。
新型の対策品を組めばいいです。でも交換するのにエンジン下ろしてクランクケース
分割の作業となりますので高額となります。エンジンフルオーバーホール時に
交換するのがいいです。
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1100と1200のクランクケースです。この角度では、ほとんど同じですが反対側の
シリンダースタッド位置は大きく変更されて形状も全く異なります。
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1100初期のケース面研は、図でわかりにくいが丁寧である。凸凹小さい。
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1200の面研・・・・図ではわかりにくいが、粗く凸凹大きい。・・・一発挽きのコストダウンです。
何ともなりませんね。
ZRX1100のC1が発売された時、一番驚いたのはメカノイズの少なさでした。しかも
調子いい。ヤマハが作ったエンジンかと思うほどよかつた。・・・ホンダではない。
C3位から少しだめで・・・ZRX1200では、カワサキらしいノイズになり・・・残念です。
ちゃんと作れるメーカーなのに加工工程を減らし微々たる儲けを出すために信用を
失い、何十年も同じである。カワサキだからこんなもんですと・・・
分からない部分でのコストダウンは、いずれ伝わるのです。
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ケースボルト穴間の溝・・・・鋳込んであります。
ここに液状ガスケットを盛り付けてオイル漏れ防ぎます。・・・面研も少々粗くて
OKですが・・・それでも面研ビシーッとして欲しい。
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オイル漏れ防止溝。・・・1200からある。
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クランクメタル!ちなみに新品です。・・・先日のCB750Fと比較してください。
ケース側に、はめ込みます。
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クランク、ミッションのせます。
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ロアケースに液体ガスケットを薄くではなく・・・適度に塗って組み付けます。
絶対に薄く塗ってはいけません。
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エンジン左側です。ミッションカバーやオルタネターやセルモーター等が付きます。
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シフトシャフトのリターンスプリング交換です。
なぜかライムグリーンでかっこいい!
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エンジン左側OK!
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エンジン右側のクラッチパーツです。いろいろとメンテナンス&パーツ交換します。
抜群の操作になります。
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スラストのニードルベアリングです。GPZ900Rはボールベアリングです。
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クラッチ&オルタネータチェーン等組み立て終了です。
全ての部品が強化されています。・・・聞こえはいいが全て重くなりフリクションは
増えています。・・・ZRXは、トルク型エンジンなので、これでいいのです。
もし高回転高出力型をめざすなら不利!できるだけ軽くしたいからです。
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クラッチカバー取り付けます。
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本日、ここまでです。・・・・つづく
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Commented by 飯川 達也 at 2010-05-07 21:00 x
いい感じですね~
森山社長がエンジンをイジっているのは。
私は連休中にフォークを分解してブッシュ、スライドメタル、シールとフルオーバーホールをしてテスト走行をしていました。いい動きになって安心です。今度はスイングアームをフルオーバーホールします。
チタンカムチェーンテンショナーの製作、忘れないでいてくださいね。それとホイールの17インチ化計画の見積も
Commented by moriyamaeg at 2010-05-08 02:44
飯川 達也さん
こんばんは、・・・おはようございます。
楽しそうですね。
動きが良くなるのはすごくいいことですよね。
リア廻りも頑張ってください。
テンショナーなど等いましばらくおまちください。
チタンアジャスト待ちで・・・時間掛かりそうですが
宜しくお願いいたします。

byもりやま
by moriyamaeg | 2010-05-07 01:07 | エンジン編 | Trackback | Comments(2)

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