TZR250RS& GSXR1000 K7・・・・不調な2台。
2010年 09月 05日
本日の作業は程度はいいのだが、なぜか不調なオートバイです。・・・
調子悪いので、原因はあるのですが・・・
原因が一つならばいいのですが、併発していることも多くややこしいです。
一通り見なければならないので・・・各部分解点検もあたりまえ・・・
整備よりもはるかに点検に時間を費やす事もたびたび・・・改造車の場合なおさらです。
はまると・・・ウォーリーを探せ!状態でござる。点検3時間、修理3分みたいな・・・
程度が良い・・・悪そうな所が無い・・・先入観・・・これが障害となる。冷静な判断が求められる。
今日一発目は、マルボーロカラーのTZR250RSです。RGV250ガンマSPの宿敵でござる!
ピカピカ外装もさることながら、エンジンフルオーバーホル、キャブ新品その他・・・
しかし電装品など当時物もちらほら使ってます。
高開度、中開度はセツティングしOKですが、低開度でかぶる。特に、右シリンダー不調でござる。

左シリンダー側キャブです。・・・タンク下にあります。
これから、分解点検です。・・・リードバルブやエンジンのコンプレッション、点火系・・・
エアーソレノイドバルブ、YPVS,・・・その他もろもろ点検します。・・・要調整です。

右シリンダー側キャブです。・・・なんと前方を向いてます。ラジエターの後ろ下にあります。
どでかい部品で、スロットルポジションセンサーがキャブの上に付いてます。
これから、分解点検です.・・・・その他もろもろ点検します。・・・・要調整&修理です。

2ストVツインのエンジンで、乾式クラッチです。・・・RGV250ガンマSPとほぼ同じでござる。
乾式クラッチのカバーは、プラスチツク製です。・・・・ガンマはマグネシュウム。
エンジンの始動は、キックスターターです。・・・・・ガンマはセルモーター。
・・対抗意識全開です。

オイルポンプの作動、吐出量、制御、部品の程度点検します。・・・現状OKでした。
ワイヤーによる吐出量調整の機械式より優れもの・・・・電子制御採用でござる。・・ガンマと同じ。
ソレノイドバルブがガンマと似ている。・・・同一メーカーなのか?・・・今度調べておきます。
キャブのエアーソレノイドは前後キャブにそれぞれ装備でござる。・・・2個で5万円以上です。
ヤマハの部品は高い!・・・・スズキの部品は安い!

YPVSの点検です。・・・・要調整です。

左シリンダー側、ポジションずれ・・・調整しました。・・・次回は、ワイヤー交換しましょう。

右シリンダー側も調整です。・・・・リンクロッドタイプで、プレートを回転させ調整します。
TZR250RSPですとこちら側もワイヤー式です。・・・・ガンマもワイヤー式。

チョークのプランジャーです。・・・チョークバルブです。
これがダメだと、やはり調子くずれます。装着長さと、外した時の自由長測定中です。
ワイヤーの取り回しで自由長変わりますので、左右の装着取り回し時の長さを揃えます。
長さ調整のアジャストが無いので加工して調整します。・・・・右側1.5mm伸ばしました。

プランジャー分解の図です。

チョークノブ分解点検。ついでにメンテナンスです。

チョークノブ組み立ての図。・・・・清掃後、グリスアップ!・・・作動性抜群となりました。

エンジンスタートさせ、キャブの同調とエアースクリュー調整します。
バランスは重要です。・・・高回転型2ストのアイドリング時の吸入負圧はかなり弱く
不安定・・・同調はかなりシビアです。

外した部品を全て組み立てて、この後実走テストです。・・・本日ここまで。
ただ今バッテリー充電中!・・・電気仕掛けのバイクはバッテリーの性能も重要事項です。

エンジン不調修理以外の作業でステップのメインプレートとステップバーのワンオフです。
・・・つるしパーツの限界は低い・・・万人向けだから・・・ローコストだから・・・
ワンオフで、コストは掛かりますが、Mさんのこだわりの位置と形状になりました。
Mさん、ここまできたら・・・ペダルも作ったほうがよかったのでは?

本日、2台目の作業、GSXR1000K7です。
高速でかっ飛ばした直後から・・・・片排で、ばらつき力が無いとの事。・・・・・
エンジン死んでねぇーだろうなぁー。
車両程度は極上なのに・・・・なぜ?

スリップオンの社外サイレンサーが装着されてます。・・・排圧抜けすぎです。
マフラー交換した、インジェクション車は、絶対に燃調とるべきです。・・・走るからOKでは
手遅れです。・・・
基準値外の薄い濃いはエンジンに深刻なダメージを与えます・・・ダメな回転域や開度域・・は・・
全開時だけでは無い。

分解して各部点検です。・・・当店、旧車だけではござらぬ。

FI、点火系、エンジン各部点検・・・・・・・プラグが超真っ白。・・・もしかして・・・

今日はここまで。また後日レポートです。・・・・社外マフラー装着のインジェクション車は、
良くも悪くもセッティングでござるぞ。

TT-FⅢから始まりSP250・ST250まで。
僕はこの世代のバイクも大好きです♪
その時代のメーカーの本気度がヒシヒシと
伝わってきて熱くなりますヽ(^o^)丿
早くTZRのMサンとも、ツーリングでもご一緒
したいですね!
by サネ
確かにかっこいいですよね。
Mさん、元気な男の子生まれたばかりなので、
しばらく子守ではないかと・・・・・・思いきや、
オートバイは別件!のもよう・・・さすが日本男児です。
byもりやま