CB750F用FCR37のオーバーホール。

森山です。
CB750F用FCR37のオーバーホールです。
10年前に購入して約2000km使用し・・・その後・・・長期保管のFCR。
残念ながらそのままでは使えず・・・オーバーホール依頼です。
現在オーバーフローしてます。と新品の時から2番の加速ポンプの出が悪いので、同時に
修理してください。との依頼もありました。・・・清掃して最小限のオーバーホールパーツの
交換だけでは終わりそうにないですが、使用距離が少ないので直す事にしました。

オートバイの構成部品で10年以上何もせずですと・・・どこかしらトラブル起き初めてます。・・
・・症状発生体感は間近となります。二次災害的・・致命傷となる前に修理またはメンテナンスに
越した事はないのですが、まだまだ問題ない!で乗り回して、いよいよブローした時は完全に手遅れ
パターンが多いです。・・・・確実な点検を行へば防げる事も多いです。まずは相談でござる。



2000km使用なので磨耗は少ないのですが・・・各部の腐食と劣化が激しいキャブでした。
スロットルシャフトの連結ブーツです。・・・劣化して、ビリビリに破けてます。
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みなさん、綺麗な程度のいいFCRばかり見ていませんか?
古いものは、発売から15年以上経つのです。当然、ボロになっているFCRも多いはずです。
ここまで破けると、・・・エアーリークし調子悪く、水やゴミも浸入します。
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まずは、分解点検です。・・・全ての部品が薄汚れて、腐食も進行中です。
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ボディーの各部連結パイプOリングは全滅でござる。・・・・Oリング以外のゴム部品も全滅。
・・・・・全バラでのメンテナンス決定です。
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フロートチャンバーのガスケットです。
Oリングと同じ素材ですが・・・変形し、カチカチのボロボロでござる。
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今回交換する新品部品でござる。沢山ござるぞ!
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フロートチャンバーガスケット・・・新品との比較です。・・・一目瞭然!
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フロートバルブシートです。・・・本体もOリングも要交換でござる。
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ボディー分解します。・・・スロットルバルブとボディー内側が・・・・ガム状の物質で
ベタベタのガムガムでした。・・・超フリクション!・・・すべて清掃です。
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バラしたボディーを綺麗に掃除します。・・・穴ちゅー穴、全てです。
これが一番時間が掛かるのです。
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エアーベントのT型ジョイントです。・・・左側にOリング2個挿入されてますが・・・・
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2個のうち一つが割れてます。・・・・実は、通常左右に1個ずつ使用するのですが、CB750F用は
キャブピッチの関係で・・・帳尻合わせで片側に2個使用して幅合わせしてます。・・・しかし・・・
2個使用している側の一つは外に出っ放し・・・オゾンにやられて・・・ボロボロとなります。
切れたOリングがポロリと落ちて・・・ジョイントずれ・・・・水やゴミが浸入・・・
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そこで、・・・・アルミの削り出し・・・・カラー二つ!
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これで幅調節です。・・・ゴムのように切れたりせずに頑張ります!
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拙者スペシャル対策型・・・・T型ジョイントを取り付けます。・・・「カシャ~ン!」
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組み立て開始でござる。デリケートな部品達ですので神経使います。
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ボディー組み立て各部品組み付け・・・いよいよ終了です。
事前に綺麗にしておいたJet類です。・・・ひどく酸化していたら流量が狂うので交換です。
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フロート、フロートバルブも交換でした。・・・油面高さを調整します。
この後、フロートチャンバーに装着される加速ポンプ系もオーバーホールします。
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組み立て終了!・・・・この後、作動テストを行います。・・・・また、依頼事項の
オーバーフロー修理と加速ポンプの出が悪い修理・・・直っているかの確認もします。
結果はOK!・・・・・完成です。
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今回のキャブは、新品購入のワンオーナーで全ての事が分かっておりました。
得体が知れているキャブならば直してもいいのですが・・・
得体の知れない怪しいキャブは、やめておいたほうが無難です。
by moriyamaeg | 2010-11-19 23:39 | キャブ編 | Comments(0)

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