GPZ900R A7 Sさん号 エンジンオーバーホール その2

森山です。
Sさん号・・・・1990年式(A7のヨーロッパ仕様)でござる。・・・ここ近年、乗る機会が少な過ぎて
ダメになった部品も多いようです。・・年数で寿命の交換部品も有りますが・・・
バイクは、コンスタントに乗ったほうが絶対に調子良いです。
でも、チョイ乗りはエンジンをダメにしてしまいますので禁止ですが、乗るなら1回あたり200km
以上走行でござる。市街地の渋滞路はダメで・・・高速道路を使い峠道へGOが一番いいですね。


シリンダーです。右が今まで使っていたシリンダーで972です。・・・錆と磨耗で、通常の修理では
ボーリングなのです。・・・しかし、972は75mmで限界のサイズでござり、スリーブの厚さが薄くなり
これ以上のボーリングは厳しいでござる。・・・・・薄いスリーブは必ず変形します。
その為今回は程度の良いシリンダーを用意しまして75mmにボーリングしました。・・・左のシリンダが
それでござる。これから末永く使う為、錆一つ無いシリンダーを探し当てました。
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クランクメタルの測定です。ピン外径とホール内径も測定します。・・・
古いと識別のマーキングやペイントが消えているものもある。・・・新品でも測定したほうが良い。
時間がかかる作業ですが・・・部品公差での個体差もあるし・・・不良品発見の為もあるし・・・
結果を出す為にはやるしかない作業でござる。
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作業台の目の前にある温度計。・・・・作業台と同じ高さでござる。
安定して20度になるようにし、測定前に部品も計測器も20度にならしておきます。
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クランクケースロアです。
良く見ると内面磨き込んであります。・・・・
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ロアケースに装着されるバランサーのオーバーホールでござる。
・・・駄目なパーツを交換します。
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こちらは、アッパーケースに装着されるスターターのワンウェイでござる。
A7なので3ローラーでござる。・・・・古くなるとガラガラヒューン・・・よく空廻りします!・・・ので
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今回は、A10の強力タイプ(A8~)に交換します。
このワンウェイ16箇所でロックします!
・・・もともとはZX10が始まりで採用!その後のZZR1100からは全車採用の優れもの!
GPZ900RのA7までとGPZ1000RXは残念ながら3ローラーでござる。
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ほら・・・16個のロックキーです。・・・Z系も3ローラーでよく滑るので、この16ロックを使いたい!
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ちなみに重量測定しました。
3ローラーは、1035gでござる。
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16ロックは強力でありながら・・・驚きの777g!さすがでござる。
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組み付けました。ギア比が違うので、中間のギアも交換します。・・・元よりローギヤードとなるので
高圧縮に強い!・・・・これで滑らず、しかも強くなったでござる。
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つづく。
by moriyamaeg | 2011-03-09 00:49 | エンジン編 | Comments(0)

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