Z750D1・・・エンジン修理。
2011年 04月 20日
4サイクルエンジンの頭上カムシャフトを駆動させる為のカムチェーン・・・
ローラーチェーンとサイレントチエーンがありますが・・・それぞれ
メリットとデメリットがありまする・・・
(チェーン以外には、ベルト駆動やギア駆動もある。)
ノーマルの設計では殆どの場合で問題は起きないように設計製作されております。が、
無理な改造を始めますと・・・限度を越えて著しく耐久性がなくなる事も・・・
設計の良し悪しで全てが決まるのでござる。・・・ノーマルで対策が必要な時は設計失敗でござる。
とはいえ1990年以降のオートバイはよくできていますな。・・最近の海外生産のオートバイは?どう?
・・・・コストダウンもあるのですが・・・技術的なことも・・・製作時の加工不良なことも・・・
基本設計もよく過剰設計ならポテンシャル高くていいのだが・・・なかなかそうもいかず・・・
・・・やはり長く乗るならノーマルですね。・・・改造するならバランス良くです。・・・もとが古いので
壊れやすく・・・生産中止だらけの旧車・・・程度のいい部品探しが大変でござるし、壊れやすい場所は
みんな壊れてます。・・・・よくても壊れかけ寸前。
カワサキZ750D1のアイドラー系部品やテンショナー系部品の交換でござる。
こわれて異音発生です。・・・得意のガイド折れでござる。
駆動はローラーチェーンです。・・・各部にゴム部品も多く使っております。
1135cc仕様でヨシムラST-1カム、Z1000Jバルブ、インナーシムの改エンジンでござる。

Z1からZ1000MK2まではローラーチェーンタイプでござる。
アイドラー(可愛いスプロケット)でカムチェーンを3箇所押さえ込んでおります。
ローラーはテンショナーローラーと合わせて2箇所・・・・今となってはややこしい設計です。
図はトップアイドラーでござる。

トップアイドラーに種類がある。Z1からZ1000MK2まで進化して・・・多分。

対策かコストか・・・

もちろん対策&コストでしょう・・・

カムチェーン系部品は、現在でも新品で買えます。・・・・カワサキーさすがです。

こちらは、サイレントチェーン採用のZ1000Jです。・・・・1000Jから現在のカムチエーンレイアウト
でござる。前方と後方と上方にガイドを装備し・・・・ゴム製です。後方よりテンショナーで押します。
シンプルな構造となりました。現在は、この方式が多く採用でござる。
サイレントチェーンが主流となり静かなエンジンに・・・

Z750D1改エンジン完成です。・・・これからヘッドカバー被せます。
このとき使うカバーガスケットですが・・・紙ガスケットにしては非常に高い!・・・
しかもオイルがにじみやすいでござる。・・・メタルガスケットでの再販をお願げぇーしますだ。

旧車すぎるとメーカーにも当時を知る人達も既におらず・・・残された資料だけ・・・
パーツリストで、クラッチ板の品番が不明・・・・ミスプリントで記載されておらず!問い合わせ・・
「同じもの7枚使ってます。」・・・それは2型ですよね。・・・同じもの7枚は2型から・・
1型は6枚同じで外の1枚が形状違いですよ・・・
「1型は6枚使ってます。」・・・きっぱり・・・・それで組んだらガタガタじゃないですか?
何故だか1枚の品番が無いので6枚だと・・・悲しくなってきました。
結局、
「そのオートバイを分かるものがないので調査いたします。」・・・とのことで・・・待ってます。