カワサキ Z1000J エンジンオーバーホール その4
2011年 04月 28日
カワサキ Z1000J エンジンオーバーホール その4 とZ750D1のエンジン修理です。
両車とも、今回で完成でござる。
この2台は新旧で・・・・基本設計はほぼ同じ・・空冷4気筒のDOHC2バルブでござるが
Z1(Z2)からZ1000MK2(Z750FX-1)までは兄弟です。Z750D1はこちら組でござる。
Z1000Jは新設計でござり・・・Z1100R、GPZ1100へと進化して行きます。
最大の共通点は、組立て式クランクシャフトでローラーベアリング支持!・・・スズキの
GS750からGSX1100Sへの進化に似ている。組立て式クランクはピンの圧入がずれて
トラブルが、GSX1100Sはピン溶接してある!RGVガンマ250SPもピン溶接してある!
パワーのあるGPZ1100のクランクは、ハイパワーに負けて芯がずれやすい、これが、
組立て式クランクの欠点でござる。2ストだとRZ350が代表でしょう。・・ハイパワーにすると
一撃でずれる。(開く)・・・・しかたなく溶接!・・・すると次は・・・クランクケースがもたない!
ベースエンジンの限度を越えてのボアアップやストロークアップはよくないでござるなっ。
Z1000Jのエンジンマウントラバーです。
クランクケース前方の上下2箇所に装着でござる。・・・・・エンジン前方はラバーマウント
でグラグラ・・・後方は驚きの!ケース上側の一箇所のみ固定!です。その為エンジンは
フローティングマウントに近くなるのでフレームのねじれを殺さず良いはず・・・
そして良いハンドリングに?・・・なってるようには思えないが・・・この辺りはヤマハが得意。
Z1000JやRの・・・後方エンジンマウントボルトが曲がるのはこの為でござり・・・
ハイパワーなエンジンを後方だけで、かちっと固定すると・・・・クランクケース後方が割れる。

マウントラバー装着しました。・・・当時ものの方は新品にしてくだされ!

エンジンのオーバーホール完成です。今回は外観はそのままでしたが・・・
・・・次回は化粧しましょう。

車体に載せて完成でござる。

こちら、Z750D1(1135cc)エンジン修理完成。

車体にのせますが・・・・マウント方式はリジツトマウント・・・ケース後方上下2箇所、前方1箇所、
中央の左右をボルト固定です。・・・・固定箇所が多い。
Z1000Jとは逆でござる。グラグラ固定ではない!しっかり固定!・・・だから良い訳ではないが。

完成です。

エンジン始動!
異音なし!白煙なし!あたりまえですが・・・調子良い。
