GPZ900RーA7 Iさん号エンジンオーバーホール その1

森山です。
IさんのGPZ900R-A7・・・分解は2011年2月19日のブログにアップでしたが、
エンジンオーバーホールを依頼されましてから長い月日が経ちます。・・なぜ?
実は、エンジンベースを探していたのですが、良い物がなかなか出てこなかったのです。
長く乗る為には必ずオーバーホールが必要ですが・・・時期を逃すとベースエンジン交換と
なります。しかし近年は、程度の良いベースエンジンがなかなか無いですなっ。
このエンジンは、ワイセコK972のヨシムラST-1カムでしてFCRキャブ仕様・・・
トータル69000km走行(972としてから40000km走行)・・・分解点検の結果、
各パーツが傷み過ぎなうえにクランクケースまでアウトで交換しなくては・・・
交換部品が多すぎるので・・・エンジンベース交換してのオーバーホールとなったのです。
しばらく作業が止まってましたがようやく開始です。


ミツションがガタガタ・・・クランクケースのベアリングホールが叩かれ磨耗し、
ベアリング保持がうまく出来ず・・・ガタがガタを生む状態でござった。
図を良く見ると、ミツションの歯先がケースに当たり削れた痕がついてます。
シャフトが暴れ歯もぐらつき・・・
GPZ900RーA7 Iさん号エンジンオーバーホール その1_a0163159_326531.jpg


シフトフォークです。「エンジン開けて初めて分かる事実ですなぁ~。」
こちらにも暴れまくった痕が残ってます。フォークにミツションの接触痕・・・フォーク先端の
接触部分の磨耗痕・・・かなりぐらつくミツションでござった。
GPZ900RーA7 Iさん号エンジンオーバーホール その1_a0163159_3262028.jpg


他の部品と比較中・・・でも・・・「中古は中古ですなっ。」
磨り減った中古のスプロケとチェーンを使う様な感じ・・・・今回、フォーク廻りは新品にしちゃいます。
GPZ900RーA7 Iさん号エンジンオーバーホール その1_a0163159_3263675.jpg


その2へつづく。
by moriyamaeg | 2011-06-23 03:20 | エンジン編

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