伊原です。今回は…

KTMの690SMR。ビッグシングルです。

端整なマスクがカッチョいいです。
今回はウォーターポンプ修理です。内容は…

メカニカルシールが抜けてしまい、冷却水がエンジン側にリークしてしまいました。シールに錆が付着してますね…。

外したシールです。錆びの粉が堆積してます。
おそらく、シール組み付け時に湿気封入→シャフトが錆びる→錆の粉末でシャフト&シール磨耗→冷却水リーク、ではないかと予想。

今回は研磨で修理しました。できればバランサーシャフトも交換したいところですが、クランクケースを割らなければならず、あえなく断念。

新品のシールです。リップの深さが違いますね。シャフトの溝は、定期的なシール交換で対応しましょう。
ついでにバルブクリアランスの調整ですが…

やっぱり水がたまってました。まだ錆る前で良かったですね。

こっちはヘッドカバー。乳化したオイルがバターのようにこびり付いてます。美味そう!!ちなみに、クリアランスは規定値内でした。

ブリーザーパイプがなぜかはずれてました。取り回しを変更して対策しました。

二次エア還元装置のリードバルブです。写真は掃除後ですが、カーボンが堆積して閉じない状態でした。分解して成敗しました。少しはアフターファイヤー減るかな?

エアクリーナーエレメントです。シール部分もKTMカラー!!しゃれおつですな。

ぼよよ~ん!アコーディオンみたいです。

ヒダの間に結構ホコリが積ってます。パット見はきれいなんですけど…

クリーナーボックスです。底にブローバイのオイルが溜まってました。

フューエルタンク内のストレーナーです。ここが詰まるとフューエルポンプに負担がかかり、最悪、破損→交換となります。ポンプは高くつきます。フィルターの方は真っ黒ですね。危なかった!!
今回は、同時に車検整備もやりました。次回は足回りのフルメンテナンスですかね~。