タイ カワサキGTO125の悲劇・・・エンジンブローでござる。その3
2012年 04月 17日
タイ カワサキGTO125・・・エンジンオーバーホールのつづきでござる。
時間があれば・・・クランクのバランス率を変えてみたかったが・・・忙しい中、無理ですなっ。
低速トルクは抜群ですが・・・高回転が超苦手・・7000rpm以上はアウト・・・ダラダラ回るだけ・・・
レッドゾーンまで回すには長い下り坂が必要でござるなっ。
低回転から高回転まで気持ちよく回す為に・・・ボーリングついでで・・・・・・
シリンダーの各ポートタイミング少々変更しました。・・・もちろんミツキには内緒です。
最後にチャンバー装着すれば完璧でござる。・・・・ムフフフフッ。
低回転も乗りやすいままで・・・中回転から高回転までバキューンと仕様でござる。
ミツションのベアリングも交換です。
右側のクランクベアリングをクランクケースに圧入します。
プレートで押さえます。・・・再使用するつもりで歪みを板金してましたが・・・わずか数百円で
新品入手できましたので迷わず新品でござる。
右側ケースに、クランク&ミツション装着します。・・・インプット側のミツション位置調整で
シフトフィーリングは抜群となりました。
左側ケースもベアリング他部品交換し・・・液体ガスケットを塗布し・・・いよいよ・・・
ドッキングでござる。
クラッチその他パーツ装着します。・・・・各部のオイルシールやOリングは新品とします。
「この時・・・クラッチスプリングを強化しとけば良かったなぁ~」
チェンジシャフトやキックシャフトのオイルシールも交換します。
ニュートラルスイッチ・・・樹脂製でクラック!あり。・・・なにより交換したかった!
これまた入手できました。・・・ラッキーでござる。
フラマグ装着し・・・・腰下の各部品装着完了!
後はピストンとシリンダーとヘッドの装着でござる。・・・が・・・
ヘッドガスケットが。。。。。社外のガスケットKitしかなく・・・ところが形状違うし材質も怪しい・・・
こんな事だろうと思ってましたので大切に保管してました純正品(銅製)を綺麗に再使用します。
腰上組み立てまして・・・・エンジン完成です!
こちら・・・ブローの原因となった・・・エアースクリューのスプリングでござる。・・・これまた
新品入手できました。・・・必要最低限とはいえ欲しものは殆どそろいましたなぁ~。
今回、交換した必要最低限の部品達です。・・・意外と安くあがりましたなぁ~。
エンジンを車体に載せました。・・・これから1000km慣らしです。
数日後・・・・無事に慣らしも終わりまして・・・お次は・・・
これです!
ポルシェタイプ!・・・この出口に反応した方は・・・旧型のマニアでござるなっ。
スガヤも有りですが・・・やはりポルシェですなっ。
色は耐熱黒が良いのですが・・・まずは・・・クリアーで・・・錆びたら黒ですなっ。
チャンバーワンオフでござる。・・・低速から高速まで仕様!
排気音は・・・グラスウールの容量がありますので実に静かです。
全開!テストの結果ですが・・・低速は十分ござります。・・・そして中速(6000rpm)から
9000rpmまでが激しい加速でござる。ワイドオープンでのパワーバンドは・・・なんとクラッチがすべる。
レッドゾーンまで一気!です。・・・最高速到達距離は短く・・・効かないブレーキが超危険でござる。
オーバーホールのおかげで・・・エンジンの振動は激減でござり・・・シフトタッチも抜群となりました。・・・が、
調子こいて飛ばしていると・・・社外ピストンの状態が気になりますなぁ~。
まだ壊れてはいませんが・・・次回は絶対に純正ピストンでござるなっ。
GTO125のオーバーホール&チューニング・・・・これにておしまい。