GPZ900R エンジンオーバーホルですなっ。その2
2012年 06月 04日
拙者とヤッサンは・・・あいも変わらずでござり!
雑務もあれこれござり・・・雑務が足かせとなり・・・多忙。
雑務をこなせる人材が欲しい。・・・条件はただ一つ・・・真面目であればすべて良し。
あと・・・素晴らしいセンスと強烈な根性をもつ星飛雄馬のような整備士も欲しい。
もちろん、星一徹は・・・・ヤッサンで決まりでござるが・・・・
・・・どこかにおらぬかの~。
前回のつづき・・・S殿の、
GPZ900R エンジンオーバーホル、その2でござる。
ヘッドカバーを外し・・・・・走行約26000kmのヨシムラST-1カム!
この調子ですとカム寿命は40000km楽勝でござるかなっ。

程度抜群!みごとな当たり具合でござる。峠がメインで使うため使用回転域がいいですなぁ~。
スラッジも無く実に綺麗・・・やっぱ、高級オイルでの3000km交換!&うまい乗り方での威力ですなっ。

ロツカーアームもカムと同じ約26000km走行でござり・・・均一な当たりで鏡のような面です。
カム&ロッカーアームは問題なしで再使用可能でござる。

シリンダーヘッド外しました。
・・・・約55000km走行!・・・今回は、きっちりとオーバーホールいたします。

ピストントップでござる。
JEピストンで972仕様・・・走行は約26000km。

シリンダー内のクロスハッチも綺麗に残っております!・・・見事でござる!
決め手は・・・ボーリング技術&オイル管理&上手い乗り方!ですなぁ~。

ピストントップのカーボンはござりますが、JEピストンの状態は抜群に良いでござる。
リングの当たりもみごとでござり・・・・カーボンだけ落せば・・このままで問題ない状態です。が、
今後の事を考え・・・ピストンリングとピストンピン&クリップだけは交換いたします。

外したバルブです。・・・約55000kmご苦労様。
バルブガイドもご苦労様でござる。

シリンダーヘッドの燃焼室と各ポートのカーボンを落し・・・時間かかる作業です。
図のプラグ位置・・・正常です。

このプラグ位置は?・・・・ずいぶんと引っこんどりますなぁ~!緩んでいるわけではないのですが・・・
ここまで引っこむと問題ありですな・・・燃焼速度・・・圧縮比・・・
このヘッド・・・・1番と4番が引っこんどりますぅ・・・加工が悪いのか・・・?

深さ測定いたします。

正常なところは・・・・74.1mm。

異常なところは・・・・70.4mm。・・・・・・・・・・怪しい。・・・・

ピックアップのマグネットを・・・近づけると・・・

「カチン!」・・・・アルミヘッドなのに、くっ付くぞっ。
プラグホールは、幾度と無く水没した形跡あり・・・腐食もひどい、1番と4番ホール。・・・

あの奥にあるのは・・・・座面ではなく・・・プラグの座金かぁ~。

腐食し固着した・・・・スパークプラグの座金でござるっ!
ここは1番ホールでござり、・・・座金摘出!の図。・・・ところが・・・なんと・・・
取れた座金の下に・・・・さらにもう一枚ござるではないかぁ~!!!!!!!!!
この奥の一枚が・・・超固着!・・・・・取るのに難儀いたしました。恐るべし水没・・・
数年前に1番ホールの水没がひどいので・・・水没対策のヘッドカバー装着し、現在は水没は無し・・
・・・この2枚の座金は対策前に固着したものですなっ。・・・・ところが・・・・

4番ホールは・・・・最近、水没バシバシしていた様子。基本2~4番ホールは水没しませんが
プラグキャップやヘッドカバーの座面腐食などで・・・洗車や雨により水没し。腐りまくりでござる。
特に4番ホールは外側にござるため水没いたしやすい。・・・現在、1番~4番まで全ての気筒を
水没対策したヘッドカバーを販売いたしております。・・・・ただし、装着技術が必要なので、通販禁止。
店頭装着販売のみでござる。・・・・性能は完璧でござる。
図の4番・・・圧縮漏れする勢いで腐食ですなっ。・・・・・・・もちろん座金の除去作業は・・・悪戦苦闘。。。。。
SST製作し・・・座金を破断して・・・

「とれたぁ~!」・・・ようやく摘出でござる。
エンジン搭載時ですと・・・・さらに困難な作業ですぞ。

ニンジャ系のエンジンには・・・何故・・・プラグホールの水抜き通路が無いのか・・・・
実に馬鹿馬鹿しい話でござる。

最後にプラグ装着のネジ山清掃いたします。
もちろん、装着座面も綺麗にいたします。・・・あまりにも座面が腐食していると爆発圧力が
抜けますので座面は機械加工でござる。・・・ヘッド単体の時にしか出来ない作業でござるなっ。

まぁ~、色んな事がありますなっ。
とりあえず・・・プラグホールは水没させない事です。・・・が・・・忍者のエンジンは、
・・・悲しい事に確実に水は浸入いたしまする。

その3へつづく。

プラグ周り、結構ひどかったですね。
今後は洗車にも気を使うようにします。
EXHバルブのデポも多い様な…
56000kmだとこんなものなのでしょうかね?
こんばんは。
プラグホールとタンクキャップには水を掛けないほうが
良いでござる。・・・よろしくお願い致しまする。
まぁ~排ガス対策の無い時代のバイクは・・キャブ車・・・
・・市街地走行・・・・基本てんこもりもりでござる。
サーキット全開走行ですと良い感じですが・・・・
昔、教習車のCBX400Fのエンジンを分解した事がありましたが
・・・・驚きでした!・・・吸気側もすごいが・・・排気側のポートは
カーボンで塞がり・・・小指の先ぐらいの穴しか開いてない。
バイクはカーボンたまる乗り物ですなっ。
byもりやま