GPZ1100のエンジンチューン&オーバーホールでござる。その3
2012年 08月 06日
「暑い日が続きます・・・・なぁ~。」
先日のつづきで・・・GPZ1100のエンジンでござる!
抜粋の駆け足レポートですが・・・
腰下のつづきです。・・・前回は上下のクランクケースを合わせたところまででした。

今回は、・・・クラッチの各部の部品交換&メンテナンスからです。
左が旧、右が新!・・・ダメージのある部品は全て新品でござる。
乾式クラッチほどではないが湿式クラッチも距離を走れば減る。・・・・減る物は減るのでござるっ。
「欲しい新品部品が純正部品で揃うのは本当にありがたい事ですなっ。」
・・・旧車で、全ての部品を新品で揃える事が厳しい時・・・しかたなく、程度の良い中古を
探す事もしばしば・・・でも・・・所詮、中古は中古・・・・程度の良い中古もなかなか出てこない。
生産中止、生産終了ほど悲しいものはないっ。

クラッチ組立てまして・・・ジェネレータチェーン系もフルメンテいたし・・・完璧!
目標は、もちろん新車の耐久性でござる。

クラッチカバーを被せてクラッチ系・・・完了!
このカバー・・・大きな削れがござりますので・・・早めの交換を、お願いいたしまするっ。

ST-1仕様のヘッド系チューン&メンテナンスでござる。
・・・まじめにメンテいたしますと・・・すごく、お金が掛かる部分です。・・・が・・・
パワーと調子の源でござるので、きっちりと・・・部品は交換し!加工し!作業し!でござる。

新しい・・・ロッカーアーム16個とロッカーシャフト2本です。

ピカピカですなっ。

上の2本は、今まで頑張ったGPZ1100カム・・・磨耗しておりサヨウナラ・・・
下の2本は、今回採用のZZR1100カム・・・もちろん新品ですが・・・カワサキクオリティー!
吸気側のカム山のみが必要最低限で磨かれております模様・・・・このまま組みたくないので・・・
・・・拙者、これから少々、磨きまするっ。

ピストンはワイセコ1108鍛造ピストンでござる。78mmです。・・・今回は、モアパワー!の
ST-1仕様ですので78mmでボアの拡大でござる。

ピストン装着!・・・
78mmですとシリンダーはボーリングでOK。
さらなるパワーアップの79mmも捨てがたい!・・が、・・シリンダーはオーバーサイズスリーブに
スリーブ交換してからのボーリングとなりまする。

シリンダー装着!・・・精密加工でござる。

ヘッド装着!・・・・フルメンテのST-1仕様でござる。

ZZR1100カム装着!・・・・GPZ1100よりハイカムでござる。

各カバー類装着し・・・・完成でござる!

エンジン台を外し・・・・の図。
・・・毎度、毎度、エンジンを載せている木製の折りたたみ机・・・・
リッターバイクのエンジン載せてもびくともしない強靱な昭和の机・・・最高でござる。

さぁー、エンジン搭載いたしますかぁ~。

「よっこいしょっと。」・・・・
その他の補器類装着いたしまして・・・・冷却水入れ。・・・エンジンオイル入れ。・・・

ガソリン送って・・・・「キュルキュル」・・・・「グォーーーン!」
キャブレターの調整いたし・・・各部点検し・・・・完成でござる。

GPZ1100エンジンこれにて終了!
「Yさん、忙しく暑い中ですが・・・・慣らし運転よろしくお願いいたしまするっ。」