MVアグスタF4・・・車検&スペシャルメンテナンス
2013年 10月 27日
中古で購入の綺麗なMVアグスタでござる。
車検点検整備と同時に・・・・各部、前後足廻り、その他・・スペシャルメンテ依頼でござる。
新車から、数年の時が流れ・・・そろそろメンテっ!・・・タイミングを逃さないのが一番で・・
分解洗浄し点検しグリスアップしきっちり組み立てます。
もちろんダメな部品があれば交換致しますっ。
スペシャルメンテは・・・・4年~6年毎では行ないたい作業でござりまする。

フロント足廻りから・・・・
ステムベアリングメンテ、フロントフォークオーバーホール、その他作業です。
・・・・SHOWA製の極太倒立フォークでござる。

スチール製トラスフレームのステアリングヘッド部分も極太ですなぁ~。

トリプルツリーのアンダーブラケットもゴツイ!・・・・学ラン仕様っ!・・・・鋳物の中空で
軽く、フロントフォークも強力にクランプされないような内部構造でござり
クランプボルトは・・・驚きのM6!でござるっ。

しかし・・・・全てが太いです!

お次は、リア足廻り・・・・・各部のメンテナンスです。

リアショック、リンク系・・・・

リアスイングアーム系メンテナンスいたします。

各部のメンテ完了し組み立てていきます。
新車から・・・一度も分解整備されていない部分も・・・・スッキリでござるっ!

右ミラーステーでござる。・・・・・(ミラーにフロントウインカーが埋め込まれておりまする。)

左ミラーステーですが・・・・前後の小さなピンが折れてましたっ。

ピンが無いと位置決めが出来ないので・・・・ピン位置に穴開けタップ立て・・・ピン部修理っ。
これで位置決めできまするっ。

位置決めのピンは重要でござり!・・・・なぜなら、ミラーに埋め込まれたウインカーのために
電源を接点で送っておりますので、ボルトを締めますと位置がずれ・・・
・・・接点がずれましてウインカーが点灯しない。
それなりの位置で固定すればウインカー点滅しますが・・・固定用M6ボルトに
テンションかからず脱落しやすくなります。
図の銅製のポッチ2つが接点でござる。・・・・位置決めピンが引きずった傷もござり・・・
整備致す時は、アッパーカウルもミラーも丁寧な扱いが必要ですぞ。

なんと!この角度でボルト固定されてます。・・・・ので・・・・締めすぎるとピンに大きな力がかかり・・・
せん断応力で径の細いアルミ鋳物のピンは折れちゃいます。適度な締めつけと致す事ですな!・・・
・・・「段付きボルトなら、よかったのにっ。」
他にも。。ガソリンタンク固定(M6ボルト1本で固定っ!)ボルト穴も、ねじ山が崩れておりましたので
修理致しました。・・・「M8ボルトだったら、よかったのにっ。」
・・・崩れた雌ねじ側はアルミ(鋳物)で軟弱ですから・・・細心の注意で締めないといけませんっ。・・・
このあたりの設計がイタリアのバイクですなぁ~。・・・・他にも特有の注意点は山ほどござるが・・・

無事に復活いたしましたステーの位置決めピン!・・・・適性のトルクで締めます。

日本車の様に部品を扱ってはいけませんっ。・・・もし、壊しますと驚きの価格でもござります。
また、早めの点検整備も良い薬でござりますっ。
