カワサキZ2のエンジンオーバーホールでござる。その２

森山です。
・・・・寒いですなぁ～。・・・・冬こそメンテでござる。


今回、ベースエンジン変更してのエンジンオーバーホールでござる。
新たなエンジンに移植いたす為、発電系部品、スターター系部品、
オイルポンプAssy摘出でござる。（これらの部品は新しいものなので・・・）
その他の部品は程度が悪いので使用しませんが・・・
一旦、エンジンは全バラとし、現状どうなっているか確認いたします。



そして、摘出したクランクAssy（Z1）でござる。・・・・
振れは大きくなり・・・各ピン、ベアリング、コンロッドの程度も悪化でした。
元々でしょうが・・・重量バランスがかなりアンバランスのハズレクランクでござった・・・




クランクケースですが・・・









位置決めピンが・・・グラグラです！・・・クランクケース穴が広がってますなぁ～。









全部で6か所ござりますが・・・・5か所アウトです。
（激しいものですとケースが割れてます。）



こちらは新たに採用のZ1クランクでござる！・・・もちろん中古品ですが・・・
・・・・ベースとしての程度は良好です。




合格クランクだけに・・・振れも少なく、重量バランスも良いですなっ。・・・・「合格っ！」




「ありゃ？・・・ガバナのピン穴が塞がってますっ？」
良く見ると・・・ツライチでピンが折れ込んでますがなぁ～。
位置決めピンは必要なので、摘出手術いたしますか・・・・




折れ込んだピンにドリルで穴を開けます・・・・




ピンのド真ん中に真っすぐ・・・・・穴を開けまして・・・





スクリューねじ込んで・・・・引き抜きます！



「摘出完了でござる。」







このエンジンが新たなベースエンジンでござる。・・・・・





分解いたしまして・・・・点検＆測定いたします。





程度が良くても新品ではござりませんし・・・悪かったら意味がないし・・・
中古ベースで中古部品寄せ集めてのエンジンオーバーホールは大変でござるっ。