CB400F。エンジン修理でござる。その1
2014年 05月 15日
ホンダCB400Fのエンジンオーバーホールです。
エンジンからの白煙(オイル上がり)、ヘッド廻りのネジ山崩れ、プラグのネジ山崩れ、その他でござり。
・・・点検しながら分解いたします。

エンジン不調でしばらく保管していたのですが・・・今回、遂に復活作業でござる♪~。
・・・・数年前に、程度の良い部品を集めて組みたてたエンジンらしいのですが・・・

ヘッド廻りのねじ山が・・・・何箇所か死んでいるらしいのです。

・・・ヘッド側のねじ山が完全に崩れておりますなぁ~。

規定の締め付けトルクをかけられません。・・・まちがいなく規定トルクをかけたら崩れるでしょう。
しかし、傷んだネジ山にあわせ非常に弱いトルクでそれなりに締めるのでは話にならず。
規定トルクの最低値以上はかけられる状態でなければなりませんので、修理いたし均等に締められる
ネジ山にいたします。

かなり状態は悪いですなぁ~。
CB400Fのネジ山のトラブルはよく見かけますが・・・アルミも古く傷んでますので要注意でござる!

1番のプラグホールも崩れかけております。・・・・・完全に繰り返しのオーバートルクでござるなぁ~。
旧車は強く締めてはいけませんっ。何年もの間にねじ山が傷んでおります。・・・はれものを触るように慎重に!
プラグの座金は常に新品が基本っ!潰れた座金で締めますと確実に傷みます。
また、プラグホールにプラグを斜めに入れてしまうのも注意でござる!・・・傷んでいると簡単に斜めに入ります。

「オオ~ッ!」吸気側のバルブスプリングが・・・上下逆さまに組まれてますぞ!

組み付けるときにバルブスプリングを押し縮めながらカバー装着いたすのは
古く強度のないネジ山が簡単に傷み崩れる原因でもあり、上手に組み立てるしかないのです。
もちろん、分解致す時も同じでござり、ネジ山が傷みます。
締めすぎ締めなすぎも重要ですが、まずはネジ山の状態や精度が重要でござりますので
壊れかけていたら直すか交換いたしましょう・・・・つづく。