ホンダVTR1000F、フルメンテでござる。その4
2014年 06月 14日
ホンダVTR1000F、フルメンテのつづきです。
長く乗る為に部品が揃ううちにメンテナンスいたしたいとのことで分解点検。
エンジンも悪いところがあるのかないのか開けなきゃ分かりませんが・・・
末長く乗る為には必要な作業でもござりますなぁ~。
この部分(ミツションベアリングの真横)には、M8サイズでピッチ1.25長さ70mmのボルトを使用し
締め付けトルクは27N-mでござる。・・・
クランクケースの雌ネジ(アルミニューム)に深さ18mmねじ込まれまする。
なぜか、ボルトの飛び出し量が少ない!・・・これはまずいですぞ!
ボルトの長さは70mmでござりました。
80mmのところに70mmのボルトが装着されておりましたっ!
有効長さ約8mmしかないのにトルク27N-mで締めつけられ・・・
この29番のボルトは、分解時に緩くほとんど締まっていなかったのですが・・・
実はネジ山が崩れていたのですなっ。
このボルトはミツションベアリングレースのクランプボルトでもござり重要な部分なので
クランプされていないとまずいのでござる。
すぐ脇にオイルラインもござるし、下穴のでかいヘリサート加工はやめまして
傷んだネジ山だけを除去いたしまして、生きているネジ山プラス、奥の方に新たなネジ山を立てまする。
先端を2mmカットし使用します。これで新たなケース側ネジ山との有効長さ18mm確保でござる。
新車購入でのワンオーナーでござり、初のエンジン分解でござるので29番のボルトが短かったのは
・・・「猿も木から落ちる」ですな。
コンロッドボルトは塑性締め付けでござり再使用禁止。・・・新品といたします。
距離より年数でやられてますな。
こりゃ、異常発生時に内部からオイルもクーラントも外へ吹き出してこれませんなぁ~。
気持ち良く、ウオーターポンプ系フルメンテ致しました。必要な部品が100%揃いましたので
良かったでござる♪~。どれもこれも専用部品なので生産中止ですとちゃんと直せませんからなぁ~。
・・・・つづく。