カワサキZ1・・・・その10

森山です。
ピカピカZ1のキャブレター復活作業・・・つづきでござる。
復活させる為に欲しい純正新品部品は殆ど無いという状況でござり!
腐食した部品、すり減った部品、経年劣化の部品、人為的に壊された部品、紛失欠品、
純正でも寸法不良な部品、低いクオリティの社外部品、等で組まれたキャブレターっ。
外観綺麗でも、そんなこんなのキャブレターで調子が良いはずもなく・・・・
全ての部品を点検し測定いたし使えない部品は・・・交換、製作、修理で対応っ。



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交換部品は、まだ使える中古品となりますが、当時物なので使える物を探すのは超大変でござる。
「せっかく買ったキャブレターが、そこそこでドングリの背比べだとガッカリですな。」

直せるものは直し・・・調子良く、ちゃんと走れるキャブレターに!
今回の作業・・・大きく分けるとスロットル系と燃料系で、どちらも重要でござる。










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「ジャ~ン!」・・・高精度なスロットルシャフト完成でござる♪~。








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ガッタガタでしたが・・・直りました♪~。
シャフトホルダー(剛性不足で簡単に歪む。)の整列も修正いたし
ブッシュとシャフトのクリアランスも高精度で管理いたしましたので・・・











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ガタつかずスムーズに回転~♪。・・・「めでたし。めでたし。」







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「ここも、また適当でござるなぁ~。」
スロットルシャフトの下側にある・・・
チョークプランジャーを作動させるレバーアームですが・・・・
頭がちょいと変形ですかっ・・・







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足がちょいと広がってます・・・









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こりゃ、・・・めっちゃ曲がってますがなぁ~。
丁寧に分解し組み立てればこうはなりません。・・・全て人為的なものでござる。







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で!・・・ドナーのキャブレターからチョーク系の部品をいただきます~♪。










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錆びていますが変形の無いレバーアームと・・・・レバーアーム固定専用ビス!
左が正しい純正品ビスで先端がテーパー形状でござる。
右はインチキで先端がフラット形状(ただのビス。)でダメです。
なぜテーパー形状なのか・・・






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チョークレバーのシャフトでござる。・・・これに開いている穴はテーパーでござりっ。
・・・テーパーの穴にレバーアーム固定ビスのテーパーがドンピシャでハマり・・・
アームが、ガタ無くしっかりと固定されるのでござる!・・・(だからフラットじゃダメなのです。)











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しかし!・・・・純正ですが、穴あけ位置ずれちゃってますなぁ~。
・・・おかげで、この部分のアームは他のアームより上を向いておりますがな~・・・
シビアでない部分だとマジ適当な「当時物クオリティー」でござる。
(シビアにしといた方が良い部分でもチョイチョイ適当な時代でござり、当たりハズレも大きいです。)











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この辺りの部品もそれなりの精度&人為的作業ミス&摩耗&劣化でござり・・・
スロットル系その他の部分にもまだまだ問題ござり・・・
41年も経てば、走行距離も不明だし、色んな人にいじくりまわされて・・・
全て調子を整えていくのですが・・・とんでもない時間を要しますなぁ~。
つづく。

























by moriyamaeg | 2014-12-08 02:03 | キャブ編 | Comments(0)

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