カワサキZ1・・・・その10
2014年 12月 08日
ピカピカZ1のキャブレター復活作業・・・つづきでござる。
復活させる為に欲しい純正新品部品は殆ど無いという状況でござり!
腐食した部品、すり減った部品、経年劣化の部品、人為的に壊された部品、紛失欠品、
純正でも寸法不良な部品、低いクオリティの社外部品、等で組まれたキャブレターっ。
外観綺麗でも、そんなこんなのキャブレターで調子が良いはずもなく・・・・
全ての部品を点検し測定いたし使えない部品は・・・交換、製作、修理で対応っ。

「せっかく買ったキャブレターが、そこそこでドングリの背比べだとガッカリですな。」
直せるものは直し・・・調子良く、ちゃんと走れるキャブレターに!
今回の作業・・・大きく分けるとスロットル系と燃料系で、どちらも重要でござる。


シャフトホルダー(剛性不足で簡単に歪む。)の整列も修正いたし
ブッシュとシャフトのクリアランスも高精度で管理いたしましたので・・・


スロットルシャフトの下側にある・・・
チョークプランジャーを作動させるレバーアームですが・・・・
頭がちょいと変形ですかっ・・・


丁寧に分解し組み立てればこうはなりません。・・・全て人為的なものでござる。


左が正しい純正品ビスで先端がテーパー形状でござる。
右はインチキで先端がフラット形状(ただのビス。)でダメです。
なぜテーパー形状なのか・・・

・・・テーパーの穴にレバーアーム固定ビスのテーパーがドンピシャでハマり・・・
アームが、ガタ無くしっかりと固定されるのでござる!・・・(だからフラットじゃダメなのです。)

・・・おかげで、この部分のアームは他のアームより上を向いておりますがな~・・・
シビアでない部分だとマジ適当な「当時物クオリティー」でござる。
(シビアにしといた方が良い部分でもチョイチョイ適当な時代でござり、当たりハズレも大きいです。)

スロットル系その他の部分にもまだまだ問題ござり・・・
41年も経てば、走行距離も不明だし、色んな人にいじくりまわされて・・・
全て調子を整えていくのですが・・・とんでもない時間を要しますなぁ~。
つづく。