GPZ900Rマーキュリー・・・エンジンOH&チューンの道。その3
2016年 04月 28日
GPZ1100エンジン搭載のマーキュリー号。
「快調ロングライフなエンジン」を目指してのオーバーホール&チューンに
必要不可欠な純正新品部品。
・・・最近、販売終了が相次いでおり
部品がなければ始まらぬし、たった一個の部品でも大きな問題となるので
何が何でも入手せねば・・・全て水の泡でござる。

ZZR1100のミツションも販売終了部品がござり、全ては揃わず・・・
同じ揃わないのなら、高精度なZZR1100用で探すこととなりまして
その後・・・販売終了部品も運よくゲットでき一安心!

図にはござりませんが、クラッチAssy&社外ピストン
&FCRキャブも無事入荷でござる。

左が、新品のZZR1100ミッション(アウトプット側Assy)です。

左が、新のZZR1100ミッション(インプット側)です。

・・・ギアにあるドッグ(ドグ)がナメちゃってます。
ドッグの当り面は鋳肌のまま(コストダウン)でござる。
図の、出っ張りの部分がドッグで、相手側ギアにあるドッグ(orドッグ穴)
に入り込み動力を伝える。
シンクロ機構がないので、かみ合う瞬間にはドッグ同士がぶつかりますので
ドッグの角が少しずつ摩耗するのです。
シフト操作・アクセル操作・クラッチ操作を素早く正確に操作しないと
図のように早期にナメてしまいます。(操作の上手い人は殆ど減ってない。)
・・・このドッグナメが進むとギア抜け発生となります。

ギア、シャフトスプライン、ブッシュ、ベアリング、シフトフォーク、シャフト
ドラム、シフトアームその他・・・全ての部品がいらぬ力により傷むのです。
通常走行時は素早く正確に操作しておりますが・・・
峠道や超高速などで操作が忙しい走行、真逆のダラダラ走行などで
操作が不正確になることも・・・疲れていたりでもシフトが不正確に・・・
駆動力が完全に遮断されていないうちのシフトや、遅いシフトや送りの少ないシフト。
丁寧な操作も、ゆっくりではダメでスピーディーで確実でなければなりません。
また、クラッチ系、ミッション系の設計&製造時の問題や各ギアの癖もござるし、
乱雑な扱いで既に傷んでしまった部品やメンテナンス不足や
不適切な調整・社外部品・オイルなども・・・作動不良トラブル原因でござりますっ。

新品のギアでござる♪~。「これがなければ始まりませんっ!」
ドグ式はクラッチを切らなくてもアクセル閉じて駆動力ゼロのタイミングポイントで
シフトすれはギアは入ります。・・・しかしながら、実走中は忙しく正確なタイミング
でないことも多い。多少の動力が伝わっていてもギアチェンジができちゃうのですが
・・・確実にミッション系は傷んでいくのでござる。

ドッグの当り面(接触面)は鋳肌のままでのコストダウンでござる。
・・・ギア内側に圧入の銅ブッシュもすり減ってきております。

・・・もちろん、圧入されてるブッシュも新品ですからロングライフとなります♪。

ドッグの接触面積も幅も精度も・・・ZZR1100のほうが優秀でござるのです♪。

まーきゅうりさん、多分最後のワンセットとなりますので大切に扱ってくだされ。
「まずは、ミツションを傷めない正確なシフトの練習からでござるっ!」
つづく。