kawasaki ZL900 エンジンオーバーホールでござる。その2
2016年 12月 18日
GPZ900Rが1984年に発売開始、翌年
エリミネーター900(ZL900)発売でござりました。
GPZ900Rは2003年式まで続きましたが・・・
エリミネーター900は、1985年式と1986年式のわずか2年の発売でござりっ。
GPZ900Rのエンジンをベースにシャフトドライブ化ですが
各部コストがかかっております。

吸気系、排気系、カムシャフト、その他、変更いたし
低中回転域のトルクアップ♪・・・スタートダッシュの良いエンジンです。
・・・マフラーの音量&音質も素晴らしい♪

・・・オーナー殿の磨き込みも最高でござる♪


ガレージ保管&確実な掃除が効いておりますなぁ~♪


しかも、新車から30年経過いたしており一度も分解整備されていない部分は・・・
外観のような程度ではない・・・
内部腐食いたし超固着ですなぁ~。・・・ネジが回らない、部品が外れない等も多く
いらぬ作業も増え大幅に時間がかかるのです~。

30年物のゴム部品は全滅・・・もちろん交換しなきゃ直らない。
・・・生産中止部品も多数ござるがなんとかいたします♪。


冷却パイプとゴムホース・・・・冷却水の漏れがござり


・・・ボロボロに腐っております。
「これじゃ、バンドを締めても漏れますな。」


こんなに錆がまわっているエンジンを久しぶりに見ましたなぁ。
シリンダーが鋳鉄製でウエットライナータイプでござるので爆発的に錆びるのです。
2年毎のクラーント交換をしていない時期(長期)があったのでしょうなぁ~~。

・・・こちらも冷却水漏れです。

何もかもがアウト・・・・冷却系フルメンテでござる。

冷却系部品を外し・・・次は、マフラーを外しますかっ。

・・・だめなら折り、手間を増やしての折れ込み修理ですな。



内部も腐っております。
・・・固着ボルトは、ここだけでなく・・・あちらこちらでこのような状況。

カバー未装着なので・・・2か所の折れ込みの修理をいたします。
新車から外すのは簡単ですが・・・
ボルトやナットの腐食固着だらけですと手間が大幅に増えるのです。


ダクトホースは交換済みのようですが・・・大きな問題がござりますなぁ~。

腐食との戦いのない車両だと・・・もう降りている時間なのですが・・・まだまだ、
これからリア足廻りを分解し、スイングアーム&シャフトを外しますっ。

・・・つづく。

長く乗るのであれば全部バラして、消耗品は交換していかないと機械は壊れます。それを一つずつこなしていかれる森山社長はバイクの外科医だと思います。
こんばんは。
走行距離だけの管理じゃアウトですね。
分解整備は定期(時間管理)でも行うべきですね。
車検は2年に1度あるので、データーを取りまして
各作業を遂行いたせば良いですね♪
「走るから、とりあえず何もしない」が一番よくないのです。
10年何もせず。20年何もせず。30年何もせず。そりゃ壊れます。
byもりやま