kawasaki ZL900 エンジンオーバーホールでござる。その6
2017年 01月 08日
ZL900のつづき。

バルブは潜り気味で・・・

1985年式ですが・・・排ガス規制対策車
排ガス規制の厳しいカリフォルニア仕様でござり・・・排気ポートに2次エアー
導入し燃焼室内での燃え残りを排気ポートで再燃焼させております。
また、ガソリンタンクやキャブレターからのガソリン蒸発ガスも規制されて
キャニスターまでも装着されております♪・・・しかしながら経過年数により
ゴム製の配管はひび割れてガス漏れいたして意味なしの状態です。
(日本でも2016年あたりからキャニスター装着ですかぁ。)
世界中で毎日、とんでもない量の燃料を燃やしておりますからなぁ~。
・・・大量の排ガスでござる。






バランサーシャフトの装着穴には・・・
外側だけでなく内側にもメクラ栓が装着されております。
(図は内側のメクラ栓)

バランサーの各ベアリングを潤滑なのですが・・・
バランサーは無いので・・・加工穴だけ開いておりますと、この穴から
オイルリークいたし各オイル供給が減少しトラブルので・・・

オイルリークを防いでおります。
現状内部確認いたしますとメクラ栓の位置が浅い・・・ちょいと塞がれておりません♪
(あの隙間で油量をコントロールしておるのかっ~♪。)
・・・オイル穴が塞がるところまで押し込みますっ♪





・・・さらなる斑な感じの摩耗というか腐食というか・・・
30年物ですと何が何やら・・・

1層目の銅系の成分が見えてますがなっ♪
・・・「ダメだこりゃ。」

メタル腐食&剥離での荒れでギリ油膜保持出来ている状況ですか・・・
このまま乗り続けていたら油膜保持できずで焼き付きでしたなっ。
(クランクがダメージをうける前で良かったです。)




「30年物のダンパーラバーは砕けておりますっ。」
距離でやられたのではなく経過年数にやられており・・・

快調ロングライフとは縁遠い状態です。



生産中止部品との戦いとならないように早めの対処でござる。

・・・つづく。