kawasaki ZL900 エンジンオーバーホールでござる。その9
2017年 01月 21日
ZL900のつづきでござる。
・・・旧車の下準備は多岐にわたるもの・・・

サーモスタット&Oリングは交換されており・・・

腐食層は深く大きなクレーターでござり・・・肝心な
Oリングが追従できずクーラント滲み発生でござる。

ヤレて配線被覆も超カチカチ・・・現状、実動ですが・・・
被覆割れて内部の銅線がむきだしとなっております。
現在、各スイッチは販売終了でござる~。
・・・今回は、コーキングにて防水&補強だけしときますが応急処置です。
100%当時物の電装系部品、さすがに30年経過ですから後がないので・・・
次回作業は、電装系メンテナンスですな。

ファンスイッチ&電動ファンも当時物でござり・・・販売終了かっ。
今回の予算枠もござりますので・・・電装メンテ時にあれこれ遂行ですな♪。

・・・点検&メンテでござる。

No3とNo4は図のように正常装着。




・・・社外品装着ですが・・・

チョイ濃くてもチョい薄くても長期に渡りますと深刻なダメージとなります。
エンジン系・マフラー系・点火系・燃料系・・・全てが標準で快調ならば
設計通りの純正エアーフィルターが一番っ♪
抜けの良い社外マフラーといたし、吸気系はハイフローの社外エアーフィルター♪
肝心な燃調がいまいち・・・じゃアウトです。
「全てが標準であれば快調なはず!もし不調であれば要メンテ時期です!」

このスポンジは超重要でござる。
・・・ボックスの劣化による大きな変形や割れでエアーリークしていたらアウト!
エアーリークのあるボックスやリッドは交換ですな。
(エアーボックスにも寿命がござるのです。)

「回り止めの穴は必ず開けるべし!」
ハンドルに付く左右のハンドルスイッチは、樹脂製が主流でござり
クランプ能力はほぼゼロ・・・その為、
操作時に動かぬようにスイッチ側に突起がござりまして、ハンドル側には穴がござる。
・・・突起が穴に入りズレ防止となる設計でござる。
汎用品である社外ハンドルに穴が無いのはあたりまえ・・・
汎用ですから、装着時に各車ごとの適正位置への穴開けをいたすものなのです。
が・・・
穴開けの事を知らずか、めんどくさいかで・・・

スイッチ側突起が邪魔で装着出来ないので突起をカット♪・・・すると、
セルボタン押すたびにスイッチが動き逃げるっ。・・・すると、
テープ巻いたり・接着したりでのダメ対策っ。・・・が、
右ハンドルスイッチがスロットルホルダーになっておるタイプですと最悪で・・・
スロットル操作でホルダーが動くし・・・
グリップをつかんでバイクを引っ張ると、スロットルごと抜けるし・・・危ない。
・・・ライディング以前の話でござり、ろくなものではござりません。

削り落とされた突起部分センターに・・・
ドリルでタッピングスクリューの下穴開けまして・・・

ねじ込みまして・・・・


・・・これでスイッチ操作&スロットル操作が良好♪
放置できない状況であればやるしかない下準備作業もござります。
スルーしても結局跳ね返ってくるものです。
抜粋での紹介ではござりましたが・・・・エンジンオーバーホール依頼であっても
エンジンオーバーホールだけでは終わらない(結果が出ない)のが旧車でござります。
つづく。