不具合放置で・・・さらなる不具合発生でござる。その3
2017年 07月 21日
今回は、「定期での点検は重要でござるなぁ~♪」の巻。
半年ごとの点検と1年ごとの点検を遂行してますか?
車検で確実な整備してますか?
乗っていなくても交換いたすものはござります。・・・
メンテナンスサイクルの早い部品を使うカスタム車両や旧車は特に注意でござる!
・・・症状は、ローで発進いたしてセカンドへ入れた瞬間から完全に前に進まなくなった。
&・・・ちょいと前からクラッチ滑りの症状がござったらしい。
修理依頼でござりました。
・・・となるとミッション系トラブル?
各部点検いたしますっ♪
「チェーンを張る。」と言いますが・・・これは間違い。
張るというとピーンと張る事かと思われますが・・・
これではサスペンションが動いた(沈む)瞬間からチェーンが引張られ
逃げ場のない強烈な力が発生いたし・・・
チェーンが傷み、エンジン側では、フロントスプロケ、ドライブシャフト、
各ベアリング、クランクケース、エンジンマウント等が傷み、
リアホイル側では、リアスプロケ、各ベアリング、スイングアーム等が傷んでしまいます。
「チェーンの遊びを調整する。」が正解でござる♪・・・ノーマル車両ですと
車種ごとに遊び量の数値が決まっております。(取り扱い説明書に記載されてます。)
・・・しかし・・
カスタム車両ですとスイングアーム変更やサスペンション変更等により数値は大きく変化
致しております!(適正な遊び量としないと各部壊れてしまいます!)
前後足廻りはボルトオンKITのカスタム車両でござりまして・・・
ワイドホイールのためオフセットフロントスプロケ使用でござります。
センターロックナット外し・・・
(ネジ部の腐食もござりましたが緩めた感じはしっかりと締まっている感じでした。)
・・・図は、出てきたスプロケット位置調整のワッシャー4枚。
ロックワッシャーを合わせますと5枚装着です。
微調整できるというKITの物でござる。
このフロントスプロケットはオフセット10mmでござり
スプロケの歯位置とスプライン位置はずれております。
駆動力はスプラインに伝わり歯に伝わるので、歯の中心とスプラインの中心が
一致したほうが「こじる力」が発生しないので良いのです!・・・しかし・・・
ワイドホイールの為タイヤとチェーンが当たるのでチェーンラインを合わせる為
オフセットスプロケといたしております。
今回の問題点は・・・
チェーンの遊びが無い。
オフセット10mmにしてはスプライン嵌合幅が狭すぎる。
オフセットにより歯とスプライン位置がずれており「こじる力」発生。
スプロケの材質が柔らかい。
調整用ワッシャーの枚数と厚みと材質が今一。
定期点検&メンテ無し。
走行距離も多く使用限度越えでの使用。
・・・上記の条件が揃い・・・・
・・・・
クラッチが滑っているのではなく、フロントスプロケットが滑っていたのです。
・・・これでは・・・スプロケ空回りでござりバイクは前に進みませんなぁ~。
純正側ドライブシャフトのスプラインは固く、総なめではござりませんでした。
しかしながらダメージ発生でござり・・・「こりゃ交換ですなぁ。」
今後を考えましてメンテ&オーバーホールいたします♪
カスタム車両や旧車は短期で確実な点検を遂行いたす事が重要です。
社外部品やスペシャル部品やリプロ部品や古い部品やらで
何が起きるか分かりませんからなぁ~♪