GSX1100S「刀」のエンジンオーバーホール・・・その5
2017年 11月 27日
刀のつづき・・・

スズキではインプット側をカウンターと呼び・・・ホンダですと
アウトプット側をカウンターと呼びます。・・・ややこしい。

峠がメインでござり2速、3速、4速を多用・・・
特に3速での加速負荷が多いようで歯面摩耗でチッピング(虫食い)発生です。
・・・しばらくは使えますがベストではござりませんなぁ。
カウンター側ミッションの分解整備は2速ギアから分解していきますっ。
殆どのミッションでは、2速カウンターギアとカウンターシャフトは
スプライン結合され駆動力を伝えておりますが・・・
刀の2速カウンターギアはスプラインなど無く、ただの丸穴でござり・・・
カウンターシャフト(丸棒部分)に接着剤付けて圧入嵌合する構造なのです。
その嵌合力で駆動力を伝えるのです。・・・設計上問題は無いのですが・・・
トルクと馬力のある刀ですと分解整備は2回まで・・・
分解いたすたびに嵌合力が弱くなるので限度がござるのです。2回を超えたら
新品の2速ギアと新品のカウンターシャフトで圧入組み立てとしなければならないのです。
パワーとトルクをかけてガンガン走るのであれば2速ギアとカウンターシャフトは新品部品といたして整備いたしたいですが・・・肝心の新品部品が販売終了でござる~♪
であれば・・・一度も分解整備されていない極上なミッションAssyを入手するのが一番ですな。

程度の良いカウンター側ミッションを探し・・・
ドナーミッションを入手しましたが・・・

そんなに都合よく極上品があるはずもなく・・・

激しいチッピング発生でござり使えませんでしたぁ~。
・・・つづく。