DUCATI M900 エンジンオーバーホール・・・その7
2018年 03月 25日
モンスター900エンジンオーバーホールのつづきでござる。

必要な部品を選択&注文いたし・・・各部品入荷でござる♪

右旧。
左新。
2個の単列アンギュラー玉軸受を・・・
クランクシャフト左右に向かい合わせて装着し使用しておりますっ。
このベアリングはベストな予圧量(ボールとレースをあらかじめ押し付けておく)
で装着し剛性確保&軸振れ防止いたし精度向上いたします♪
予圧量が少なかったり無い状況ですと隙間が出来きて・・・
ガタつき発生いたしますので・・・軸振れいたし精度&剛性低下だけでなく、
ガタつき発生で滑りでの油膜切れ摩耗や微振動カジリも発生いたし
ガタがガタを呼ぶ・・・こうなると機械物としてはボロボロでござる。
予圧量が多すぎますとフリクション増大&短命でござり・・・
ベストな予圧量が必要ござります。
オートバイのステアリングステムベアリング(往復運動)も
同じ原理でござりベストな予圧量が必要でござります。

高精度なうちは最高ですが・・・
距離が進んで各部ヤレますと・・・最低なものに豹変でござります。

軸ブレでクランク先端の軸とメタルブッシュ摩耗。
・・・通常より摩耗量がちょいと多いですな。
「クランクベアリング系メンテがチョい遅かったですなぁ~。」

なんだかんだのところもござりますが・・・
厳しい目でクランクケース&クランクを新品交換いたしますと・・・
驚きの超高額♪・・・まぁ、そこまでは・・・での優しい目での再使用っ。
今後の走行は「いたわり上手な走行」遂行ですなっ♪


左新。
右旧。


インプット側ミツションメンテから・・・

シャフト&各ギアに大きな問題は無し・・・
各ベアリング交換でござる。

旧ニードルベアリングは2分割式・・・ニードルの保持器は鉄製。
分割式ですからシャフトのベアリング溝に置くだけです♪
通常の一体型(輪っか)ですとシャフトに通さなければなりませんが・・・
スプラインがベアリング装着溝より大きいため
通せないので2分割式といたして装着でござる♪

樹脂製の保持器ですから・・・
輪っかを広げての簡単装着♪



程度良し♪

Fスプロケは抜け止めプレートで装着いたすタイプで
もともとガタがござりますのでスプライン部の摩耗が早いのです。
今回はガタをなるべく排除いたすための対策プレート装着でしたので
距離のわりに摩耗量が少なく程度良好~でした♪

・・・つづく。