ＫＡＷＡＳＡＫＩ ＫＺ１３００・・・エンジンでござります♪その21

森山です。

KZ1300のつづき・・・

ネジ山は命・・・

各ネジの腐食、焼き付き、固着、既に壊れている等々・・・
ネジのトラブルは良く見かけまする。
また、アンダートルクでの緩み、脱落・・・
オーバートルクでの傷み、伸び、折れ、ネジ山ズルムケ等々・・・
振動、外力、熱、その他での損傷等々・・・
「ネジも何かと大変でござるっ。」















生産中止のプロペラシャフト固定ボルト
・・・探しまくりまして・・・
新品純正部品４本を無事ゲットでした♪

・・・専用ボルトでござります。

「さてと、組み付けますかぁ～♪」

フレームが邪魔いたし、しかも狭い位置なので・・・

差し替え式のトルクレンチとヘッドとアダプターを使います。



・・・全ての部品を守る為・・・トルク管理は重要♪ですが、
ネジの状態はさらに重要♪なのでござる。
錆び、焼き付き、損傷等により回転抵抗が大きいと設定値まで締まらない。
ネジグリスを塗ったり、使い込んで滑りの良くなったネジやワッシャー等
だと回転抵抗が小さいので目標値より締まる。
ネジも分解組立を繰り返すたびに少しずつ傷みますので再使用時は
必ず点検ですなっ。
また、再使用禁止の毎回新品交換指定のネジもござります。

トルクレンチ本体にヘッドを装着・・・右回転用。














ヘッドを反転装着・・・左回転用となります♪

ヘッド装着を左回転といたしアダプター装着いたします。
ボルト頭への差込方向がアダプター反対側でござりますので
・・・結果、ボルトは右回転となる。
(長さが変わった分のトルク値補正します。)

・・・どこにもあたらずボルトにアクセス♪

・・・４本のボルトを数回に分け均等に締めていきます。

・・・締め付け無事完了でござる♪

なんだかんだ・・・長旅でござりましたなぁ～～～。

オーバートルクにより・・・変形損傷したボルト。

こちらもオーバートルクにより・・・伸びて引きちぎれたボルト。
（ブラケットに引っ掛かっておりました。）
先端はフレーム側に折れ込んでおり・・・摘出っ。

Ｍ８のボルトを折る。・・・普通じゃござりません。

リア廻りのお次は・・・
フロント廻りの点検整備でござりました♪
・・・リアと同じ状況でござりましたなぁ～。

・・・つづく。