ボール盤でござる。・・・その1
2021年 02月 01日
森山です。
当店の日立製ボール盤ですが・・・25年間の酷使により
各部摩耗&傷みが進み・・・もう限界です~~~。
「新たに買い替えかぁ~。」
で、カタログと見積もりをいただき・・・
同じ日立製にするか遠州製にするかで悩んでおりましたぁ。

「ジャーン!」
そろそろ注文しなければ・・・のタイミングで頂きました~♪
「ポールイガラシ殿、ありがとうございました♪」

長期間、倉庫で寝ておりましたので日本の気候にやられ外観は錆び錆びですが、
大きな摩耗や致命傷なしで重要機能部品さえ生きておれば、
大掃除・メンテ・消耗部品の交換でまだまだ使えまする~♪

・・・錆落としでござります。
見た目の錆びは酷く見えますが・・・
良質な鉄で内部腐食はさほど進行しておりませんっ♪

充電式電動ドリルでワイヤーホイールブラシを

・・・綺麗になりました♪

ひとまず、全体の錆落とし完了♪
細かい部分の錆びは手作業・・・いつものワイヤーブラシでゴシゴシです。

吉良コーポレーション製のタッピングボール盤(KRT-340)でござり
今でも生産いたしており日本製の一流メーカー品でござりますっ♪
北川製のボール盤も良いなと思っておりましたが、ボール盤の生産はやめたそうです。
残すは、日立、遠州、吉良・・・時代でしょうが寂しい話でござる。
バイクメーカーも同じ運命となるのか・・・

外した、テーブルとVベルトとセンタープーリーです。

ベルト張り替え時(変速比変更時)モーター位置を前後へスライドさせ
ベルトを緩ませたり張ったりします。
スライドシャフト(左右に2本)が錆で固着・・・
錆落とし&グリスアップの遂行で正常作動となりました♪

モータープーリーです。

モーターも静かでトルクフルに回転いたして、快調でござる。

主軸プーリーです。

唯一の問題点は、
主軸上下ハンドルを回転させますと・・・
回転初期付近にイヤ~な引っ掛かりがござる。
外部を点検いたしましたが問題らしきものは無いので・・・

内部の分解点検でござりました♪
横方向のピニオンシャフトを外し各点検いたします。
・・・「ピニオンシャフトはOKでござり~♪」

お次は、縦方向の主軸の各部点検です♪
ピニオンシャフトを外したのに・・・
スピンドルシャフトが渋く落ちてこない。(正常であれば自重で落ちてくる。)
スピンドルシャフトを下方向へ引張りますと・・・
ストロークが重い(渋い)動きでござります。
「スピンドルシャフトかラックスリーブに何か問題が起きておりますなぁ~。」
スピンドルシャフト&ラックスリーブを引き抜いて点検でござる。
・・・つづく。

日本全国広しといえど、バイク屋さんが自分のところで使う
大工具(機材)を自分で整備するところなんて社長のところしか無いでしょうね(笑)
長年使ってきた日立製ボール盤、もしかしたら私もお世話になっていたのかと思うと少々感慨深いです
長年お疲れさまでした
新しい?KIRA製ボール盤くん、宜しく頼みますです
で、私が発注したパーツは時期を見て受け取りに参ります
このご時世中遠出が出来かねます・・・宜しくおねがいします