B110サニーのサスペンション変更でござる。その7

森山です。
B110セダンのリアサスペンション変更のつづきでござる。

無事装着の2号機コイルオーバーショック・・・
コイルオーバーショックにはメインスプリングとテンダースプリングが装着され、
重ねリーフスプリング側は全4枚構成でござりスプリングフリーからの作動は
圧側は3枚作動で伸び側は2枚作動となっております。
そんな合計6個のスプリングの合成レートがどのように作動いたしておるか
ひとまず基本データー取りでござる♪


特に試したい部分は・・・1Gからの圧側(バウンド側)の合成レート変化よりも
1Gからの伸び側(リバウンド側)の合成レート変化でござります♪
また、リーフスプリングのフリー位置からリバウンド側へ伸びた時の
作動変化(車両バネとしてはマイナス荷重での作動域でござり
引っ張りバネとなっておる。)も試したいのです。

また、重ね板バネのクリップをどのようにいたすか・・・
どの位置を束ねるのか束ねないのかクリップ作動タイミングをずらすのかずらさないのか・・・
懸架を兼ねた重ねリーフスプリングでもござりますので強度も必要でござりますし
ややこしい話なのですなぁ。


B110サニーのサスペンション変更でござる。その7_a0163159_23493135.jpg
第一段階テスト走行でござりました。
B110セダン初のコイルオーバーショック装着でござり~♪
ワクワクでの出発~♪














B110サニーのサスペンション変更でござる。その7_a0163159_23392898.jpg
第一段階テストでは・・・
重ねリーフスプリングのクリップ(4か所)を全て解放状態(コの字のまま)での
走行でござりました。

1Gの図でござりますが・・・
コイルオーバーのスプリングレートに助けられ
レートの低い重ね板バネの湾曲は少なくなっております。











B110サニーのサスペンション変更でござる。その7_a0163159_23400308.jpg
作動状況ですが・・・最後端部のクリップ(コの字)に付いた摺れ跡・・・
この位置まで1番リーフスプリングが伸びておりまする~。
















B110サニーのサスペンション変更でござる。その7_a0163159_23430620.jpg
重ねリーフスプリングのフリー位置から軽く伸びる~~~♪
2番&3番リーフスプリングをクリップで束ねてないので1番リーフスプリングだけの
作動となり非常に低いレートですので重いホーシングAssyの重量により
下方向へと伸び伸びでござります♪













B110サニーのサスペンション変更でござる。その7_a0163159_23432585.jpg
この1番リーフスプリングの柔らかいレートでの作動ですから
内足の路面追従性がいいのですなぁ~。
・・・まさに重ねリーフスプリングのテンダースプリングでござる♪

厳密には、1番リーフスプリングの上に短い0番リーフスプリングが装着されてます。
この短い0番リーフスプリングはフリー位置から下側へ伸びるときに作動しますので
正しくは1番スプリングと0番スプリングの合成レートでござる。













B110サニーのサスペンション変更でござる。その7_a0163159_23444860.jpg
上下に軽い力でよく動きます♪

しかしながら・・・問題点もござりますのでこのままでの使用はしないでしょう。










B110サニーのサスペンション変更でござる。その7_a0163159_21242825.jpg
漫画っ。
左コーナ旋回中の図でござり矢印方向の右横Gがかかりますので
・・・右足側は荷重が増大いたし分バウンド側へ収縮
・・・左足側は荷重が減少いたし分リバウンド側へ伸び
・・・車体は右側へ傾く
・・・そして両タイヤが路面から離れないことがグリップアップでござる♪

第一段階テスト走行の結果です。
綺麗な路面から各種荒れた路面までテストでござりました。
タイヤが路面に吸い付いており全く滑らない!「感動でござる♪」
タイヤの路面追従性能がものすごく良くなっておるのですなぁ♪

コーナー横Gで車体が傾きまして外足の荷重上昇に合った圧側レートアップと
内足の荷重減少に合った伸び側レートダウンが功を奏しており
走破性の高さに大感動!
そのかわり・・・内足が伸びる足となりその分のロール量増加はあるので
ハンドリングもその分ダルとはなりますが、
拙者的には大きな問題となるレベルではござりません。
それよりも今回は走破性の高さに大感動でござる~♪
問題点はレートの低いリーフスプリング構成と全クリップ解放ですので・・・
パワーアップしたエンジンでのフル加速&フル減速時に起きる
ホーシングのバタつき増加ですかっ。
・・・てな感じでござりました。









B110サニーのサスペンション変更でござる。その7_a0163159_21241206.jpg
漫画っ。
板バネは懸架装置なので・・・板バネは図のようになります。
上:通常走行状態
中:フル加速時
下:フル減速時
低いギアでアクセルオンオフを繰り返し駆動系をシャクリますとバタバタでござる。
ハイトルクハイパワーなエンジンだと大きくバタつきます。
・・・ゼロヨン&V8エンジン&板バネ文化のアメリカですとバタつかない様に
トラクションバー等の色んな部品が出ておりますなぁ~。
















B110サニーのサスペンション変更でござる。その7_a0163159_23422170.jpg
次回は、重ねリーフスプリングのクリップを曲げ束ねた状態での作動・・・
第二段階テストでござります。


・・・つづく。






by moriyamaeg | 2024-07-05 00:25 | 足廻り編 | Comments(0)

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