長寿な忍者A7っ!・・・・今まで、元気に走れてきたのにはそれなりの理由と条件がござり!・・・
高速道路メインの超ロングツーリング仕様でオイル管理は確実に遂行。・・・長時間の渋滞や
市街地走行が少ない(殆どない)地方で走行していた事と、オーナー殿の技量です!
とは言え・・・正直、年寄りでござる。・・・・試乗しますと・・・・エンジントルクなく、息つきもござりっ、
ギア抜けや、シフトフィーリングの悪化等などもござります。(もちろん車体側の問題もござります。)
・・・乗り方、乗る場所、メンテサイクルで大きく左右いたします。
やはり、走行距離が伸びるほど年数が経つほど・・・・色々な問題発生いたしますので、
スポーツ走行は厳禁でござり・・・・いたわりの走行が必要でござり・・・
いつの日か、好調も限界となり大問題発生!・・・部品が生産中止となっていたら非常に困ります。
ならば大問題発生となる前に最初で最後のメンテ開始でござる!
現在12万キロ走破の綺麗なA7忍者です!・・・捨てるわけにはいきませぬ!
ここまで長く生きていると新たなチャレンジが始まりますなぁ~。
限界の補機類のメンテを主といたした(基本エンジンは最低限のメンテナンスで!)
・・・最初で最後のメンテを遂行し、いたわりながらの「めざせ20万キロ走破!」チャレンジです。
ひとつ気になるのは、今までと全く違う道路事情・・・・地方と違い・・・辛い・・・
東京、神奈川の市街地走行は、信号待ちや渋滞が多くエンジンによくない事です。
まあ、エンジン壊れたら載せ換えれば良いのですが・・・でもチャレンジはそこで終了ですっ。
できるだけチョイ乗りはせずに郊外へお願いいたします!・・・・
今後どこまで走行距離を伸ばせるかは不明ですが・・・「超長生きのA7!頑張れっ!」

24408km・・・・メーターひと廻りいたしておりますので・・・・124408km走破!
エンジン、キャブ、電装系、冷却系・・・・ノーメンテの当時物部品ばかり!
さすがMADE IN JAPANでござるが、限界を迎えた部品も多いのでやはり調子も悪い。

冷却系、キャブレター系、カムチェーン系その他メンテいたします。
図はカム系メンテ中。。。

やはり、12万キロ走行した実績のエンジンは扱いが良く程度良い!
カム山は以外にも減ってない!・・・へたな3万キロのほうがよっぽど減ってます!

バルブクリアランス調整いたし、カムチェーンは限度で交換いたします。
カムシャフトとロッカーアームは再使用します。
バカテンショナーは、いつものマニュアルカムチェーンテンショナーといたします。

エンジン以外の補機類の性能も重要でござる!
キャブレター系メンテいたし・・・・傷んだ当時物の各部品を交換致しっ。
冷却系もフルメンテいたしっ!
エンジンの吸入負圧はやや落ちてますが、大切に乗ればまだいけます。・・・・
・・・問題はパワーオン!(加速)での2速ギアのギア抜けです。・・・これは寿命ですが・・・
今回はそのまま付き合うことに・・・・2速はのんびり走る!
2速時は出力を抑えて走行しパワーオンは3速からという技でカバーでござるっ・・・
あまりにもひどくなったらメンテかエンジン載せ換えですなっ。
最後に電装系です。・・・・当時物のハーネスやスイッチや点火系部品が寿命で、
不調な部分もござり・・・追加作業でメンテ開始となりました。
やはり、古い車両を乗り続けるには情熱と愛情と部品が必要ですな!幸せなA7忍者でござる!
おじいちゃんの12万キロエンジンがこの後どこまで走れるか耐久チャレンジでござる!・・・
チャレンジ終了したら分解点検&測定ですな!・・・貴重なデーターでござる。

元々・・・ハンドル基準で装着されたカウルは・・・・上方へ高過ぎ・・・前方へも張り出し過ぎ・・・
このカッコ悪いカウル装着位置を、低くし後方へ移動させて欲しい!・・・での作業依頼っ。
カウル以外のヘッドライトやオイルクーラーやメーター類の位置も変更となりますなぁ~。
使えるものは再使用いたしてのローコスト仕様希望でござりましたが・・・
見るとやるでは大きな違いでござりますなぁ~。
図は、元々装着のカウルステーを加工し・・・新たな位置にメーター装着完了の図っ。
もちろんハンドルも変更となり・・・各ケーブル類の取り廻しも変更となり・・・この狭いスペースに
収まるのか?・・・・・
だんだんと大事に・・・・はまりにはまり・・・作業は増えます。・・・が・・・・ローコストの壁もござり・・・

移動するカウル位置からライト位置をわりだしまして・・・・「この位置でござるかぁ~。」
カウルのブラケットやステーを加工&製作し・・・ライト装着のブラケット制作し・・・・

ようやく・・・・アッパーカウル装着!

ハンドル切ると・・・・下げて手前に引き寄せたカウルと・・・・・フロントフォークが干渉しますので・・・
斜線の部分を・・・・

きれいにカット!し完成でござる。

お次は・・・・HRCのオイルクーラー装着でござる。
取り付けのブラケット制作しまして・・・・

無事、装着っ。

各部加工&製作いたし・・・・遂に完成でござる。・・・バンザイ!

使えるものは使いましたが・・・やはり今一の部分もござりっ。
当時物の・・・・車体系&エンジン系他・・・かなりのメンテが必要でござります。
・・・とりあえずなどというもの、ろくなもんじゃござんせん!

こんなにカッコイイのですから!・・・・・N殿!時間をかけて、全部やり直しましょう!

が!
FCRは新品っ♪・・・・・・・・・・・・・・・・・しかし!・・・・

エンジンの吸入負圧が弱いっ。・・・・エンジンオーバーホール決定ですなぁ~・・・
N殿!・・・カウルの位置やカッコより・・・・車体のメンテとエンジンオーバーホールが先でしたなぁ~。

コムスターホイールはHRCのワイドリム!

モリワキ製バックステップに・・・・

スターターカバー(パルサーカバー)のガードもモリワキ製っ。

スチール製の4-2-1マフラーもカッコイイ!

実際、外見を良くしても走るのは中身でござるっ。・・・・・・
時間はかかりますが・・・・使える中古&新品部品を、かき集めてから・・・・中身メンテでござりますなっ。
「80年代ベースカフェっ。」
こだわりの、当時物部品使いましてのカフェでござる。・・・レーサーではござりません。
ハンドル位置基準でのアッパーカウル位置か・・・アッパーカウル位置基準でのハンドル位置か・・・
もちろんハンドル位置基準でのアッパーカウル位置が正解なのですが・・・・
逆のアッパーカウル基準の時もござりっ。・・・なんだかんだカッコイイほうがいいという位置で・・・・
実際のところは、オーナー殿のこだわりが基準なのでござる。

ミツキ!どうだあ~?・・・・・・・・・・・・「こりゃ、」

・・・・・・・・・・・「低いっす。」

「こうだから・・・・」

「ガハハハ・・・・」
「かなり、低いっ~す!」
そうだろうっ~♪・・・・ならOKだ~!?
「ななんでっ?」・・・そりゃ~、おめぇ~、あれだ・・・・大人の都合だあ~ぁ。

つづく。
kawasaki ZX10でごわす。・・・その2
GPZ900Rエンジンをベースに進化させたZX10エンジン・・・さらに進化させた
ZZR1100エンジンでござるので・・・部分的には部品の使い回しも可能ですなぁ~。
ZX10にZZR1100用社外マフラー装着いたしますが・・・・オイルパン形状も大きく違い
マフラー装着できないので・・・・・・オイルパンもZZR1100用に交換でござるっ。

オイルパン、その他の部品を・・・

外しまして・・・

張りついたガスケットや各部品など・・・これから綺麗に致します。

上がZX10。
下がZZR1100・・・・C型。
・・・・・形状は全く違い、マフラースペースがZZR1100の方が広いでござる。

ZZR1100のオイルパン、各部品を準備いたし・・・・

オイルパン装着っ!

・・・・・無事、マフラー装着できました。

ZX10のオイルクーラーホースラインはマフラー&オイルパン交換により装着できないので、
新たに制作しました。

ZZR1100用社外マフラー装着、完成でござる!・・・・・「めでたし、めでたし。」
図は・・・・・ZX10RとZX10っ。・・・・ZX10は、24年も経つのですなぁ~。

GPZ900R エンジンオーバーホルでござる。・・・その6
遂に完成でござります。
フルオーバーホール完成いたしたエンジンAssy!
車体に搭載でござる!

冷却系のメンテナンスも同時進行いたします。・・・用意致した新品部品っ。

冷却系のメンテっ。
サーモスタッドケースのOリングもご覧のありさまで・・・ゴム部品は全て交換ですなぁ。

アルミ製のケースも腐食いたしており・・・お掃除いたしてから・・・交換部品組み立てます。
・・・ウォーターラインの鉄パイプも錆びており・・・長く乗るために、今回交換しますっ。

保管しておりました車体を準備いたし・・・・

各部品を外し・・・・

エンジンを搭載いたしまして・・・・

補機類装着中!
図のウォーターパイプはキャブヒーターのパイプライン接続部が無いタイプでござり・・・
今回はこのタイプを装着依頼でござります!・・・・が!・・・・
この前まで、買えたのに・・・現在、生産中止となり非常に残念です。・・・「忍び寄る廃番かぁ~。」
図の新品部品は当店在庫分で・・・・あってよかったですが最後の一個でした。・・・・
古い年式ではキャブアイシング防止でキャブヒーターが付いている(イギリス仕様など)モデルと
付いてないモデルがござりましたが・・・・後期型では部品の統合で全モデルに装着されてます。
寒くて湿度がある国ですとキャブが凍り危ないのでキャブを温める装置が必要でござるが・・・
さすがに暑い国のマレーシア仕様には要らないのですが・・・部品の供給や在庫が一つの方が
経済的ですので後期型(A10あたりから・・・)では統合されてしまいました。・・・・

エンジン搭載&冷却系のメンテナンスその他完了!

残す作業は不調のキャブレター系!・・・・
いくらエンジンが完璧でもキャブが不調では意味が無いし・・・もったいない!
せっかくのエンジンも傷んでしまいますので、不調の原因に合わせたメニューで作業でござる。

不調な原因が3つござりました。
油面も図のように合ってない・・・組まれたダイノジェットKITも不正確な作業です。
同調の調整不良で・・・キャブボディー系損傷&バタフライ系損傷の致命傷でござり・・・
キャブはいじくりまわさない方が良いです!

キャブ交換します!・・・・当店ストックから程度の良いベースキャブを選択中。

程度の良いキャブござりました。
キャブヒーターの無いキャブでござる♪~

メンテ致します。
高精度で作りの良い時代のキャブです。

フロートチャンバーを固定するビスですが・・・・
良い時代のビスはスプリングワッシャー付き!・・・右です。
デフレの時代はスプリングワッシャー無し!・・・左です。
こんなとこまでコストダウンっ。

キャブレターベース交換&メンテナンス完了っ!

キャブレター装着し、エンジンオイル注入し、冷却水注入し・・・・

エンジン始動!・・・「一発始動!」

同調調整中でござる!・・・・「こりゃ元気だ!」
エンジンフルオーバーホールいたし!キャブレターも交換&メンテいたし!・・・吸入負圧も
22cmhgで抜群でござる!

今回の作業で、エンジン系、燃料系はOKっ!・・・ロングライフでござります。
残す電装系のへたりは、次回メンテナンスいたしましょう。
「慣らし運転頑張ってくださいね!1000km点検おまちしております。」
いつまでもピカピカのGPZ900Rを大切にしてください。
ありがとうございました!

ヤマハFJ1200・・・・・復活でござる! その3
前回、1988年式事故車から摘出のスイングアーム、リアショックアブソバー、
リンク系の装着でした。・・・事故車の88年式はFホイール砕けFブレーキディスクは曲がり・・・
フロントフォークもグンニャリ!ステムもフレームも曲がり・・・正直使えるのはリアの足廻りだけ・・・
てなわけで・・・今回、ホイールやディスクやフロントフォーク他、新品のSPLパーツ採用でござるっ!
届きました
ビトーR&Dマグタンとオーリンズ43mm正立フロントフォーク。

マグタンのフロントは、3.50-17です。

マグタンのリアは、5.50-17です。

オーリンズ43mm正立フォークとステム他各部品。・・・並べると、ボルトオンKITのようですが・・・
ボルトオンではござりませんっ。

一旦、組み立てまして・・・・

フロントホイールを装着致す為・・・・各部品を製作します!

左はマグタンの5.50-17・・・・右は純正流用の5.50-17

純正流用のリアホイール(スプロケット系含)は、約11kg!・・・「重っ。」

マグタンのリアホイール(スプロケット系含)は約4.9kg!・・・「軽っ。」
・・・・結果、半分以下の重量となりますっ。

リアホイール装着!

エンジン各部・・・腐食固着で苦労致してのエンジン入れ替えとなりましたが完了!・・・
お次は、フロント廻りの作業!・・・・オーリンズフォーク装着でござる。

ハンドル廻りの関連作業もいろいろござり・・・先は長いっ。

フロントホイールにタイヤ&ディスク組み立てまして・・・

装着っ!・・・・・・・・

「いやぁ~、FJ1200カッコイイ!」・・・・・

作業は続きます。
図は、フロントキャリパーサポート製作中の図でござる。(ブレンボ40mmの320mmディスク用)
作り物もせっせと作りまして・・・
残りの作業のブレーキ廻り、ハンドル廻り、バックステップ、FCRキャブ、その他・・・・無事完了し
FJ1200復活いたしました!元気でいつまでも走り続けてください!

・・・おしまい。
ヤマハFJ1200のつづきでござる。
前後足廻り、前後ホイール、ブレーキ系、エンジンAssy、オイルクーラー、
FCRキャブレター、その他を交換致します。
まずは、リアの足廻りから・・・・
スイングアームを1988年式に入れ替えるのですっ。
スイングアームだけでなくショックやリンク系も専用なので全て交換致さなければなりませんっ。

外したスイングアーム、リアショック、リンクでござる。
左が1988年式のアルミ製スイングアーム。右が1991年式の鉄製スイングアーム。
1991年式は1988年式から・・・外装のデザインだけが大きく変わっただけでなく・・・
フレームや前後足廻りまで(一見、あまり変わっていないように見えるが・・)大きく変化してます!
エンジンも1988年式はフレームにガッチリとリジットマウントされているが・・・1991年式は、
ラバーマウント(フルフローティング)でフレームのシナリを害さずエンジンの振動も軽減・・・・
・・・このクランクケースがXJR1200/1300と同じ(ベース)でござる。
図のスイングアームもただのアルミと鉄の差だけではなく・・・リンク&ショックも専用品で
強度も性能もアップいたしておりまするっ。

1991年式のリアショックのアッパー側のフレームマウント部分でござるが・・・・
左側へオフセットいたしておりまする。(1988年式は真センターに位置しておる。)・・・多分、
ABSブレーキを採用致したモデルもござり・・・大きなABSユニットがサスの右側にござり!
スペース確保でござるかなっ?

1991年式・・・・リンクのサス取り付け部分も左にオフセット!
丈夫そうな鉄製サスリンクでござる。

こちら、1988年式・・・・・左右対称でサスはセンターでござる。
鉄製サスリンクですが1991年式式とは全くの別物でござる。

比較っ。
左が1988年。右が19991年。

さて、1988年式を装着でござるので・・・メンテいたします。
・・・・リアショックはWPでござる。

オフセット致したアッパーマウントをずらす予定でしたが・・・・
リアショックの上側でオフセットでござる。・・・フレーム側の加工は無しでOK。

装着っ!・・・・右側へオフセットしてますの図。

1988年式部品達は・・・・これで、ド真ん中となり・・・・・サス&リンク装着できまする♪~

スイングアーム無事装着っ。・・・・・・・・・・次回はホイール&フロントフォーク系でござります。つづく。
