森山です。
ヘッドカバーオイル漏れのつづき・・・







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ヘッド&ヘッドカバー&ダウエルピンの点検各作業完了いたしまして・・・
















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ヘッドカバーボルト系の点検でござりました♪

左はGPZ900R用のヘッドカバーボルト。
右はZL900用のヘッドカバーボルト。(胴の部分が長い)










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ヘッドカバーボルトOリング(ガスケット)でござる。
左はGPZ900R用・・・
右はZL900用・・・ぶ厚い。(ぶ厚い分ボルトが長いのです。)

ZL900では、長いボルト&ぶ厚いガスケットを採用でした。
GPZ900RのA2(1985年)北米仕様で一瞬
採用されてますが、再び短いボルトと薄いガスケットへ戻っております。











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左、GPZ900R用。
右、ZL900用・・・胴部分の突出し量が多くGPZ900R用に
比べてかなり出ておりましてヘッドカバーの圧着力不足となります。
・・・これがオイル漏れの原因でござる!


ボルトにお椀型のワッシャーを装着してガスケットを装着いたし・・・
締め付けた時にガスケットが潰れ外側に逃げないように
お椀型となっております。
が・・・
お椀型のワッシャーは共通部品でござり
ZL900用ですとお椀部分が足りず・・・下半分が飛び出ており
下半分は外へ出やすく・・・その分、圧着力低下でござる。

で、対策がござり・・・
















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ZL900の実車では・・・カバーボルトとお椀型ワッシャーの間に
分厚いワッシャーが装着されております!
そのワッシャーは圧着力を調整する為の分厚いワッシャーで・・・
厚さも数種類ござり各車ごとに調整いたす対策でござる。
今回のカバーボルトには「圧着力調整ワッシャー」未装着&
ガスケット再使用でござり・・・完全に圧着力不足でアウトでござりました。

残念ながら・・・
ZL900用のヘッドカバーボルトOリング(ガスケット)は販売終了!
















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で、・・・
まるごとGPZ900R用に交換いたします。














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なぜ、ZL900で分厚いヘッドカバーボルトOリング(ガスケット)を
採用したのか・・・
何かの対策(振動対策か)だったのでしょうが・・・
結果、対策品の対策でござりっ。
・・・つづく。






# by moriyamaeg | 2018-06-29 22:17 | 整備編 | Trackback | Comments(2)
森山です。
ZL900のつづきでござる。





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動弁系完了いたし・・・
コンプレッションも回復っ♪














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・・・ヘッドカバー装着でござる。
が、
その前に、プラグホール内のオイル漏れの原因追究でござり。
(ヘッド面&ヘッドカバー面には異常はござりませんでした。)
プラグホールガスケット&ヘッドカバーガスケット&ヘッドカバーボルトOリング
の全面に液状ガスケットがたっぷりと塗布されていたのが気になりますなぁ。
通常ここまで塗布いたしませんので・・・

プラグホールガスケット溝の液状ガスケットがさほど潰れておらず・・・
ぶ厚く固まっていたのが気になるのです。
このパターンですと・・・プラグホールガスケットを交換せず古いガスケットを
再使用したか・・・ヘッドカバーの圧着力不足か・・・でござります。















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プラグホールの隣に開く穴に装着されるダウエルピン(筒状)です。

排ガス対策で、排気ポート内に2次エアーを導入いたし
排気ガスの燃え残りを再燃焼させるシステムがござり・・・
この穴(ダウエルピン)は空気(2次エアー)の通路でござります。
(2次エアーシステムの無い車両ですとこの穴はござりません。)

1986年の時代でありながらカリフォルニア仕様は排ガス対策しなければ販売不可!
しかも、有害な気化ガソリン対策も必要でござり
チャコールキャニスターまで装着!
日本は2000年からの排ガス対策で
気化ガソリン対策は昨日から・・・















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カバーガスケット無しで・・・
ダウエルピンのみ装着したヘッドカバーをシリンダーヘッドに被せ
上方から押さえ込みまして隙間の点検です。
結果は、
1番2番側のカバー面とヘッド面の隙間は適度に狭いのですが・・・
3番4番側はだいぶ浮いた状態でござりました。
測定いたしますと・・・3番4番側のダウエルピン装着穴のザグリ深さが
1番2番側より浅くその分ピンが飛び出しておりました。

実際には、カバーガスケットが入りますので、ピン高さが規定値であれば
問題なしですが・・・規定値以上に高すぎますと・・・
カバーガスケット圧着力が規定値に達する前にダウエルピンがどん突いて
圧着不足となります。














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多分このままでもOKでしょうが・・・ギリだとトラブルので・・・
念のために高さを調整しておきます。

3番4番のピン装着穴のザグリ深さでの調整ですとハイコストですので














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ダウエルピン側で高さ調整いたします♪















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高さ調整完了♪















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旧車はトラップだらけ・・・
なんだかんだござり・・・
開けてみないと分からない事だらけでござる。

・・・つづく。



# by moriyamaeg | 2018-06-24 22:06 | 整備編 | Trackback | Comments(0)
森山です。
ZL900・・・
3年ほど前にレストア&整備いたした車両とのことで
現オーナー殿が去年購入でござりました。

ZL900の各点検・整備・修理でござりましたが・・・
作業項目が多岐にわたり・・・地道な作業で時間を要し
内容も多いので要点でのレポートでござります♪








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燃料系、冷却系・電気系の点検&修理の前に・・・不調なエンジンですので・・・
まずはエンジン各部の点検が最優先でござる。

ある程度のメンテナンスは必要でしょうが・・・
「今後、元気に走れるエンジンベースなのか?」を見極めたいのです。
「終っているエンジン」の可能性もゼロではござりませんからなぁ~。
もし終わっていたら・・・エンジンオーバーホール開始となりますが・・・
今回は予算的にエンジンオーバーホールのコストはかけられません。・・・他にもやる事が沢山ござりますので
エンジンが肝となるのでござる。
・・・エンジンが終っていたら点検以降の全作業中止でござる。










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同時に・・・
ヘッドカバープラグホール&パルサーカバー&ベベルギアカバーからの
オイル漏れも原因追究いたします。
3年ほど前に分解&整備いたした個所とのことですが・・・
オイル漏れ発生率が高く場所も多いので
・・・「基本の何かをしくじっておりますなぁ~。」













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カムシャフト&ロッカーアームをGPZ900Rの中古(程度良好)に
交換済みとのことでしたが・・・
GPZ900Rには国内カムと逆車カムがござるので確認いたしますっ!
(逆車カムですとZL900特有のスタートダッシュが薄れてしまいますからなぁ~。)











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ヘッドカバー&ヘッド面を大掃除致し各面点検。・・・各面は問題無し。













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スペシャルチェックプラス時にエンジンコンプレッション測定した数値です。
1番シリンダーは13.0K・・・OK。(標準値)
2番シリンダーは10.0K・・・低い。
3番シリンダーは13.5K・・・OK。
4番シリンダーは8.5K・・・かなり低い。(限度越え)
低い気筒&気筒間のバラつきが問題でござります。















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バルブクリアランス点検いたしますと・・・
残念ながら・・・
バラバラでござりました。
この気筒は0.03mmのシックネスゲージがまったく入らず!
クリアランスほぼ無しのこの気筒は・・・
4番シリンダーでござりました!(コンプレッションダウンの原因でした。)















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バラバラでしたので・・・全気筒のバルブクリアランスを調整いたします♪













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バルブクリアランス調整いたし・・・
カム山確認中。・・・No1オーバーラップ!
ありゃ、吸気カム山位置が遅れておりますがなぁ~。















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点検でござる。
1-4のピストンを上死点と致します。













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EX&INのカムスプロケットのマーク位置の確認っ。・・・















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EX側はOKです。・・・














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IN側は?・・・・・・・「わぁ~!無い!」















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覗き込みますと・・・・・下にありますぞ。













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・・・遅れる方に一コマずれて組まれておりました。
コマのかけ違いはエンジン不調&バルブとピストンが激突し
エンジンブローの原因となります。

バルブクリアランスゼロ&バルブタイミング狂い
・・・人為的ミスで快調には程遠い状態でしたなぁ。

分解点検いたして本当に良かったです。















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カムシャフト外し・・・正しい位置に組み直します♪
「他の不調箇所もこのパターンでしょうなぁ~。」
















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EX側・・・OK♪















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IN側・・・OK♪















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カムチェーンテンショナーも交換でござる。















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パルサーカバーからのオイル漏れも・・・













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バルタイ同様で、しょうもない原因でした。



・・・つづく。








# by moriyamaeg | 2018-06-22 21:28 | 整備編 | Trackback | Comments(0)
森山です。
先日、スペシャルチェックプラスいたしたZL900・・・

スペシャルチェックプラスでの各部評価は、
前後足廻り・前後ブレーキ系・その他のメンテナンス箇所は
何とかなるレベルでござるが・・・
エンジン系・燃料系・冷却系は完全不調でござり低評価でした。
何がどうなっているのかが最大の問題(直せますがハイコストとなる事も多い。)ですっ。
このZL900はエンジン不調で試乗すらできませんでした。
「選択は二択でござり・・・何もせず終わらせるか、直すかです。」






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最終決断は、予算もござりますので低評価部分の分解点検修理からです。
・・・分解点検&部品供給状況&コスト考慮いたしての修理遂行ですが・・・
さすが33年経過の旧車・・・使える部品の多い事を祈りながらの分解は
ドキドキでござる。
修理はその1~その5の順で進めます。

その1・・・「エンジン不調箇所点検修理」












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その2・・・・「燃料系不調箇所点検修理」











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その3・・・・「冷却系不調箇所点検修理」
その4・・・・「電気系&他不調箇所点検修理」
その5・・・・「各部最終調整&テストラン」

各部点検いたしますと・・・
ダメな部品にはダメな数値や症状がござります。(分かりにくい部分もござり)
さらに、分解&点検&測定&テストいたし・・・ダメ部品確定でござる。

・・・つづく。








# by moriyamaeg | 2018-06-21 22:46 | 整備編 | Trackback | Comments(0)

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